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【じーじは見た!】後編:第6次環境基本計画に向けた基本的事項に関する検討会を見てみた⁉
心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです⁉
さて「第6次」と聞けば「第6次エネルギー基本計画」をじーじは何度もテーマにして投稿してきましたが、今回は「第6次環境基本計画」です。
現在、第6次環境基本計画は検討段階ですが、官僚さんが見事に目指す姿を描いてくれていて、有識者会議での資料は一見の価値があります。
本編は後編です。前編から読んでいただけると嬉しいです。
✅生活の質に関する振り返り
官僚さんは、本当に1次データの整理が上手です。環境政策を新しい成長に結び付けていく視点を考えるための基礎情報です。まず、生活の質がどう推移してきたのかをデータで振り返っています。
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「新たな成長」の検討に当たっての基本的視点についてより抜粋①
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「新たな成長」の検討に当たっての基本的視点についてより抜粋②
日本ってどうしてこう「幸福感」が低いんですかね?
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「新たな成長」の検討に当たっての基本的視点についてより抜粋③
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「新たな成長」の検討に当たっての基本的視点についてより抜粋④
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「新たな成長」の検討に当たっての基本的視点についてより抜粋⑤
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「新たな成長」の検討に当たっての基本的視点についてより抜粋⑥
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「新たな成長」の検討に当たっての基本的視点についてより抜粋⑦
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「新たな成長」の検討に当たっての基本的視点についてより抜粋⑧
字が小さくて読めないでしょうが、赤丸が付いている過疎地域の問題は以下のとおりです。
1)耕作放棄地の増大
2)森林の荒廃
3)土砂災害の発生
4)獣害・病虫害の発生
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「新たな成長」の検討に当たっての基本的視点についてより抜粋⑨
青点が三大都市圏(東京、大阪、名古屋)赤点がそれ以外の自治体。
いずれにしてもデータで見る日本は、感覚以上に人口減少の影響が地方では大きくなっています。その減少している人口を自治体同士で取り合いをして移住呼び込み合戦をしている場合じゃないと思うのですが。。。
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「新たな成長」の検討に当たっての基本的視点についてより抜粋⑩
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「新たな成長」の検討に当たっての基本的視点についてより抜粋⑪
✅生活の質に関連する背景データ
まずは、巷間言われている生活の質の変化をデータで眺めてきましたが、暗い気持ちになりましたね。
では次に、生活の質を決める要素データを少し眺めてみましょう。もっと暗い気持ちになりますよ。
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「新たな成長」の検討に当たっての基本的視点についてより抜粋⑫
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「新たな成長」の検討に当たっての基本的視点についてより抜粋⑬
【13】のグラフ、じーじには結構ショックなグラフですよ、これは本当に残念です😥
1995年、約30年ほど前までは、高級時計で有名なスイスには負けてはいたものの他の国よりはエネルギー源のバランスもよく炭素生産性(GDP1ドルを産み出すのに何トンのCO2を排出するか)も労働生産性(1時間働いたらどれだけの付加価値を産み出すか)もそこそこの成績だったのです。
スイスのように「良いもの、良いサービス」を適正な価格・手数料で販売する戦略とは違い、「いいものを安く」「人を安く雇う競争」に邁進し、政治的には既得権益維持最優先の不作為を続けて30年、無成長となったことがグラフに良く表れています。
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「新たな成長」の検討に当たっての基本的視点についてより抜粋⑭
自民党のお得意さんである農協、漁協を始め、農林水産業の悲惨な現実です。お得さんの既得権益維持だけを考えた不作為(改革なしの補助金バラマキ)が招いた数字です。
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「新たな成長」の検討に当たっての基本的視点についてより抜粋⑮
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「新たな成長」の検討に当たっての基本的視点についてより抜粋⑯
株主への配当や内部留保は増えて、人件費は下がり続けてきました。
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「新たな成長」の検討に当たっての基本的視点についてより抜粋⑰
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「新たな成長」の検討に当たっての基本的視点についてより抜粋⑱
もうこの辺で止めておきましょう。バラまいてもバラまいても、バラまく先で補助金・交付金が熔けてしまっていることがデータで分かってしまうので暗い気持ちになります。
✅環境を成長につなげていく視点とは?
再エネ投資!
これなんかは有望ですよね。
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「新たな成長」の検討に当たっての基本的視点についてより抜粋⑲
再エネ投資額、中国・米国に次いでヨーロッパ諸国よりもお金だけは使っていますよ。これだけ見ると結構、日本頑張っていますよね。ところが。。。
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「新たな成長」の検討に当たっての基本的視点についてより抜粋⑳
世界トップクラスのお金をつぎ込んでも世界最低水準の再エネ比率なんですよ。567対策と全く一緒です。
この原因が、環境利権といった、従来型の既得権益維持のイノベーション阻止によって(そうなっているとは思いたくありませんが)非効率な再エネの拡大になってしまっていなければいいのですが、既得権益に優しくてチェック機能が弱いのが日本の特徴なので気になります。
じーじは、日本の国土の特徴(急峻で平野部が少ない、風が弱く・季節変動が大きい)が再エネに不向きだということをずっと主張してきました。
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「新たな成長」の検討に当たっての基本的視点についてより抜粋㉑
更に太陽光パネルにしてもかつては日本製がトップシェアでしたが、コモディティ化すると全部中国にもっていかれました。
人権を無視して安く作られた太陽光パネルを輸入して自然災害を誘発するような山の中に敷き詰めるような愚かなことで再エネ投資の数字だけを上昇させても何も問題は解決しないのです。
日本が競争力を取り戻すためには、システム全体の優秀さを見せつける総合力で勝負するしかありません。
しかし、日本人はボトムからの積上げ思考、現場改善の積み重ねは得意でも、そういう全体最適の思考が苦手なんですよね。
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環境・経済・社会の状況と環境政策の展開の方向についてより抜粋①
でも日本には、農林水産業×DX×Z世代(若返り)という成長分野があると考えて今からでも頑張りませんか?
更に日本独自の脱炭素戦略、BEV(バッテリーEV)一本足の欧米を後目にFCV、HEV等の選択肢を幅広くもって、欧米にはない発想の水素・アンモニアの化石燃料混焼技術(アジアの脱炭素に貢献します)、都市ガス配管網のインフラを最大限活用したエネファーム等燃料電池技術を活かせば、突破口はあるハズです。
戦略なきバラマキに未来はありません。
頑張れ日本!
頑張れZ世代!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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