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【じーじは見た!】 前編:新しい資本主義実現会議 Part.2
心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです⁉
今回は、岸田首相肝煎りの新しい資本主義実現会議の第2弾です。
第1弾をお読みでないない方はこちら👇
3月8日に開催された第4回会合は「科学技術」をテーマにじーじの尊敬する山中伸弥さんを含む3名のゲストスピーカーの発表がありました。
ノーベル賞受賞後も山中教授はひたすら日本の大学の研究開発力が国際競争力を高めるためのビジネスモデル作りに孤軍奮闘されてきました。もうあのノーベル賞受賞から10年ですよ。
山中先生がもし個人の利益だけを優先されて米国に行ってより良い研究環境で研究を続けたらきっともっとiPS細胞の研究は進んだかもしれません。
しかし山中先生は、日本に残って日本の研究者の地位向上にご尽力(既得権益との闘い)されました。本当に頭が下がります。
まず前編では3名のゲストスピーカーの資料を中心に「新しい資本主義実現会議」がどこに向かおうとしているのかを見ていくことにしましょう。
✅まずは山中先生の資料から⁉
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山中教授は、心血注いで育ててこられた京都大学「iPS細胞研究所」の所長を3月末で退任されました。
自身のノーベル賞受賞対象となった「iPS細胞」を日本発の再生医療として独り歩きできるように自身が広告塔となって寄付集めに奔走されてきました。しかし、発表資料にあるとおり医薬品分野においても日本の競争力は低下を続けており、海外(特に米国)に依存しなければならなくなっています。
山中先生には忸怩たる思いがきっとあったハズですが、数枚のパワポからでは心の内を推察するしかありません。
山中先生のような方が研究に没頭できるような研究環境が日本の大学にも備わっていくように打倒「忖度・斟酌」「前例踏襲」社会です。
✅Cdots合同会社・JSR株式会社名誉会⻑ ⼩柴 満信さんの発表資料から⁉
小柴さんが発表されたのは「量子技術」の重要性と既に日本は取り残されつつある現状を訴えておられます。
「量子技術」なんて言われても企業経営者の多くが想像力を発揮できないでしょうし、政治家もチンプンカンプンだと思うのです。
量子技術を支える量子コンピュータ。じーじも歳の割りにはこういった点に弱くはないのですが、野村総合研究所の用語解説を読んでも、分かっている方から直に説明してもらってもテクニカルなことはさっぱり分かりません。
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ただ、これから非常に重要な技術であることは分かります。
上記資料には、量子技術がこれまでの既存技術の連続性の中にはなく、2枚目のパワポの下の部分にはこんなことが書いてあります。
世界で実績があるのは米国、中国、独、日本のみ
とにかく利活用を推進し、人材をこの機会に育てないと資本のあるGAMMAに量子コンピュータを独占されるとまたデジタル敗戦の二の舞となる
ここから先は最先端半導体と5G、Post 5G通信がますます重要になる
✅合成生物学による 新たな産業革命(近藤昭彦)
神戸大学 副学長、 科学技術イノベーション研究科長 理化学研究所 環境資源科学研究センター 副センター長の近藤昭彦さんが発表されたのは「合成生物学」でした。
きっと小柴さんの量子技術との連携が重要になってくるのでしょうが、想像力を働かせればその重要性は理解できます。
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今回は、山中先生の「再生医療」分野、小柴さんの「量子技術」分野、近藤さんの「合成生物学」分野の発表資料を見てきました。
どれも重要そうですよね。
テクニカルなことはよく分かりませんが、その重要性は官僚だって政治家だって分かっていると思うのです。
だけど2012年にノーベル賞を受賞した山中先生が日本に残って必死で日本の研究開発力を底上げする産官学協力を呼び掛けてiPS細胞の再生医療への適用に尽力されてきましたが、国に大盤振る舞いできるほどの「お金」はなく、イノベーションや研究開発力を向上させるフレームワーク(法改正)が機能しているとも思えません。
少ない国の研究支援予算の中では悲劇も生みました👇
さて、後編では、委員の方々の発表資料から「科学技術」の注目分野と経産省がどんなことを発表したのかを見ていくことにしましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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▼じーじは「一人新しい資本主義実現考察」をやっています👇
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