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【じーじの準備】#04:マクロ経済スライド

Z世代応援団のじーじは、現在64歳。65歳定年で会社を卒業する最終年度を迎えました。そんなじーじの定年準備、今回は、マクロ経済スライドについてがテーマです。

65歳から支給される年金、今までのように頑張れば賃金を稼げるわけではない年金生活者にとって、年金も毎年の春闘を経て賃金が上がったような仕組みで上がっていくのか?と、気になりますよね。

皆さんも「マクロ経済スライド」という言葉は聞いたことがあると思いますが、どういう仕組みか分かりますか?

これから年金を支える若い働き手の人口が減少していくのは既に分かっている未来です。

厚労省マクロ経済スライド説明パワポより抜粋

そうすると年金の保険料を払う人口が減って、受け取る高齢者は順調に増えていく訳ですから、そのままの給付水準を維持しようと思うと保険料を際限なく上げていかなくてはならなくなります。

そこで保険料を上げる代わりに拠出に見合った給付に自動的に減らしていくことで帳尻を合わせて、年金財政を維持していくためのしくみをマクロ経済スライドと呼んでいます。

厚生労働省が準備してくれているショート動画2本👇でマクロ経済スライドというものがどんなものかを知ることができます。

1本目

2本目

この2本を見ると何となく分かりますよね。

この先100年間の年金財政の健康診断をするのが、財政検証です。

平成16年に100年安心年金としてできた財政検証制度は始まり、平成21年平成26年令和元年5年毎に実施され、今年令和6年にも実施されました。

人口において出生率の高位・中位・低位の推計があるように、労働参加率や経済状況についても前提条件を置いてシミュレーションをしています。

経済シナリオとしては、
①高成長実現ケース
②成長型経済移行・継続ケース
③過去30年投影ケース(過去30年の給料の上がらない社会が継続)
④1人当たりゼロ成長ケースの4つのパターン
があるのですが、②と③で所得代替率(現役時代の賃金の何%くらい年金がもらえるかのパーセンテージ)を比べてみましょう。

令和6(2024)年財政検証結果の概要より抜粋①
令和6(2024)年財政検証結果の概要より抜粋②

経済は、成長しないとろくなことはありません。
過去30年同様に給料の上がらない社会であれば、現在61.2%の所得代替率で22.6万円/月もらえている年金は、2060年時点で所得代替率は50.4%、21.1万円になるのに対して、経済が成長すれば、所得代替率58.6%が維持でき、33.8万円となります。

シルバーポリティックスとは、何か現状維持がいいと考えて変化を望まない代名詞として使われていますが、本当は逆にしないと駄目なんですよ。

もう稼げなくなる私たちこそ、既得権益に胡坐をかいて、30年無成長なんて社会をつくってしまう政治家を選ばないように、年金支給額も賃金上昇に合わせて上がって行く、積極財政で経済成長を実現してくれる政治家を支持しなくてはいけないんです。

過去30年、年金の所得代替率が下がるような政策を国民が支持してきた結果が今なのですだから、シルバーポリティックスは「変わりたくない」を捨てて絶対に「変化」を選ばなければいけないと気がつく必要があると思いました。

是非、所得代替率が50%に落ちて支給額が徐々に下がっていく未来ではなく、所得代替率が57.6%で踏みとどまって、支給額も増えていく経済成長を実現したいものです。

ただ、人口推計の結果次第で変わってしまうので、ちょっと不安。

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