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花粉症になりやすい3つのタイプ(東洋医学編)


みなさんの花粉症はどの植物?

代表的なスギ花粉・ヒノキ花粉・ブタクサ花粉以外にも、つらい鼻水や鼻づまりなど、花粉症の症状を引き起こす植物はたくさんあります。

  • スギ(飛散時期は2−4月)

  • ヒノキ(飛散時期は3−5月)

  • ブタクサ(飛散時期は8−10月)

  • シラカンバ(4−6月)

  • イネ(4−8月)

  • ヨモギ(8−10月)
    など、ほぼ年間通して何らかの花粉が日本中で飛んでいます。

花粉症になりやすい3つのタイプ

●ストレスが強い人:気滞(きたい)タイプ
気の流れが停滞して、うつ状態や胃腸系のトラブルに

中医学ではストレスは「肝」という臓器を傷つけると考えています。この肝は「気」の流れをスムーズにし、さらに胃腸の働きをバックアップするよう働いています。胃腸の働きが悪ければ気をつくることができません。ストレスをさけるよう心がけましょう。肝の働きをサポートする香り野菜や酸味のある食材を日頃から積極的に摂りましょう。

●風邪をひきやすい人:気虚(ききょ)タイプ
気の不足でバリア力が低下

中医学において生命エネルギーである「気」は、細菌やウイルス、花粉など自然界の邪気が体内に侵入しないよう、身体にバリアをはりめぐらせる働きをしています。
気が不足する「気虚」の状態になると、息切れ、食欲不振、体力低下、疲れやすく風邪をひきやすい、といった不調が現れるほか、春先に飛んで来る花粉にも反応しやすくなります。バリア力をつけるために栄養をしっかり摂るよう心がけましょう。

●とくに女性に多い:血虚(けっきょ)タイプ
血の不足は大敵。体を冷やし、体力の低下に

栄養素を豊富に含む「血」は、全身の臓器や組織に栄養を運び、潤いを与えたり、身体を温めたりする役割を担っています。また、「心(しん)」を養い、精神を安定させる働きを持っています。
この血が不足すると、臓器や各組織は栄養失調の状態に。結果、疲労感や不眠、皮膚の乾燥、手足の冷えなどの症状が現れるようになります。女性の身体は、月経のたびに血が不足しがちになるので注意が必要です。血虚の状態は婦人科の病気やお肌のトラブルにつながることも多いので、とくに注意しましょう。

主な症状

  • めまい

  • 動悸

  • 不眠

  • 精神の不安定

  • 月経不順

  • 月経の量が少ない

  • 脱毛

  • 手足の冷え

  • 乾燥

●鼻の花粉症
水っぽい鼻水は「冷え」、粘りがある鼻水は「熱」の症状

水っぽくサラサラとした鼻水が出るのは、邪気(風邪や花粉)が身体に入り込んだ初期症状。まだ冬の寒さが残っている時期に多い冷えの症状なので、食事や服装で身体をしっかり温めるようにしてください。
また、粘りがある黄色っぽい鼻水は、症状が長引いて炎症が起きている状態です。身体の余分な熱をさまして邪気を追い払い、症状の悪化を防ぎましょう。

主な症状

  • 鼻水が水っぽい

  • 鼻がかゆい

  • くしゃみが出やすい

  • 身体が冷える

  • 口や喉が乾く

  • 粘りっこい。

●目の花粉症
余分な熱を取り除き、かゆみや充血を和らげる

白目は「肺」と深い関わりがあるため、風邪や花粉が身体に入り込んで肺の機能が弱くなると、目のかゆみや充血などの症状が現れることがあります。こうした症状は、炎症が起きている「熱」の症状。目の症状が強く出ている場合は、風邪を発散しながら余分な熱をさますよう心がけましょう。

主な症状

  • 目のかゆみ

  • 充血

  • まぶたの赤み

  • 舌が赤い

  • 眼精疲労

  • ぼやけ

●皮膚の花粉症
熱っぽさをすっきりさせて症状の緩和を

中医学では、皮膚と「肺」はつながっていると考えます。そのため、風邪が花粉を運んで身体に侵入すると、肺の機能が弱くなって皮膚にもかゆみや赤みといった症状が現れるのです。こうした症状は目のかゆみや充血と同様に「熱」の症状なので、邪気を発散しながら熱をさますことが大切です。

主な症状

  • 皮膚のかゆみ

  • 熱っぽさが出やすい。

花粉症になりやすい人こんなヒト

  • 花粉症の症状が出たこと

  • かぜを引きやすい

  • 息切れする

  • 疲れやすい

  • 汗をかきやすい

  • 顔色が白い

  • 舌の色が淡い食の養生

あなたからは見えにくい花粉症の根本原因

そもそも花粉症ってどうなったらなるの?

  1. 私たちの身体は、“花粉”という異物(アレルゲン)が侵入するとまず受け入れるかどうかを考えます

  2. 排除すると判断した場合、
    身体はアレルゲンに対して反応し、無力化できる物質をつくる仕組みをもっています。この物質を「IgE抗体」と呼びます。

  3. 抗体ができた後、
    再び花粉が体内に入ると、鼻や目の粘膜にある肥満細胞の表面にある抗体と結合します。

  4. その結果、肥満細胞から化学物質(ヒスタミンなど)が分泌され、花粉をできる限り体外に放り出そうとします。

  5. ・・・そのため、くしゃみで吹き飛ばす、鼻水・涙で洗い流す、鼻づまりで中に入れないように防御するなどの症状が出ます。

簡単に言えば、免疫反応の異常反応なのです。

免疫反応は、以下の身体の機能と密接に関わっており、免疫反応を改善する糸口となります。

  1. 重心位置(身体の姿勢)

  2. ホルモンバランス(脳脊髄液)

  3. 呼吸

どうすれば改善されるのか?(セルフケア)

❶身体の抵抗力をアップして花粉の侵入を防ぐ

中医学では、季節ごとの特徴やその影響を考えながら身体を整えることを大切にします。強い風の吹く「春」に気をつけたいのは「風邪(ふうじゃ)」。風邪には他のさまざまな邪気を連れて身体に入り込むという特徴がありますが、「花粉症」はこの風邪が花粉を運んで身体に入り込むことが原因と考えられています。

こうした邪気(風邪や花粉)の侵入を防ぐ役割を果たしているのが、体内の「衛気(えき)」です。衛気は身体を守る「抵抗力」のようなもので、身体の表面(鼻やのどの粘膜、皮膚など)にバリアのように存在し、邪気の侵入を阻止しています。そのため、体内の衛気が不足すると花粉などの邪気が身体に入り込みやすくなり、鼻水やくしゃみ、目のかゆみといったアレルギー症状が現れるのです。
反対に、体内の衛気を十分に養って身体の抵抗力を高めることで、花粉症の症状を改善することも期待できます。花粉症に悩まされている人は、症状を抑えるのと同時に日頃から体質を整えておくことがとても大切。冬のうちから早めの体質改善に取り組み、つらい症状をなるべく軽くできるよう心がけましょう!

❷「衛気(えき)」を養って身体の抵抗力をアップ!

花粉症の予防は、邪気(風邪や花粉)を寄せ付けない“抵抗力の強い身体づくり”が基本。そのためには、身体の抵抗力となる「衛気(えき)」を十分に養うことが大切です。
「肺」と「脾胃」は、呼吸や栄養の吸収を通じて「気」を生み出す大切な臓器。そのため、これらの臓器が弱っていると体内の衛気も不足しがちになり、花粉症の症状も出やすくなってしまいます。普段からかぜを引きやすい、胃腸が弱い、虚弱体質で疲れやすい、といった不調を感じている人は、肺や脾胃を健やかに保つよう積極的な養生を心がけましょう。
また、ストレスや睡眠不足、食事の不摂生なども身体のバランスを崩して抵抗力を低下させる原因に。十分な睡眠、バランスのとれた食事など、生活習慣を整えることも大切です。

花粉症予防における体質改善は、季節を問わず日頃から取り組むことがポイント。まずは今年の春に向けて、今すぐ始めてみてください。


HIPs株式会社(HIPs Inc.)
代表取締役 創業者 笹倉栄人

HIPsセラピストは身体にまつわる専門職が1年以上の臨床技術プログラムを受けて、身体構造、脳科学に基づき、独自の理論体系であるBC理論を習得し、整体・エステ・トレーニング・栄養管理などを提供する身体オタクの集団です。

五十肩・腱板損傷・インピンジメント・不眠症・姿勢改善(猫背、O脚、ストレートネック)・肩こり・スポーツ疾患(パフォーマンスアップ、捻挫、肩の痛み)・自律神経失調症(眠れない、目の痛み、頭痛)・うつ病・美容鍼灸・慢性腰痛・体質改善・難病疾患などを解消します。
独自の身体科学によって、症状が持つ根本原因に的確にアプローチすることで「身体革新」を生み出します。

コーポレートサイト
https://hipsx.co.jp/tpl_body_innovation

■【著書】
身体に現れる「氷山の一角」を見逃すな!『身体革新』 身体をデザインする思考法
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000078.000021844.html

■ニューヨークタイムズに掲載されました。
https://www.neltimes.com/persons.php/hideto_sasakura/


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