見つからない絵本
今日は子どもの頃に読んだ絵本について。
その絵本は小学校の図書館にあって、表紙が可愛らしくて借りた記憶があります。
私はカモが好きで、放課後近所の川に行き、エサやりするような子でした(一人で)。
表紙にカモが大きく描かれていて、
挿絵の中にもカモがたくさんあったので
カモの話だろうと思い、それを借りました。
家に帰り、読んでみました。
読み終えたときの、あの感情を今でも思い出すことができるのですが、
大人になった今、それを文章で上手く伝えられるかどうか・・
【あらすじ】ある日カモをいじめていた子が、家に帰るとお母さんがカモ、お父さんもカモ、みんなカモになってる。そして自分もカモになってる。カモの暮らし、それは人間と同じで文化的、なんなら人間よりも賢いということを学ぶ。もうこれ一生カモでいっかも!と思ったころ、目が覚める夢オチ。
と、こんな話だったような気がする。
私にとって、話の結末が
「夢だったのか!」で終わるものに初めて出会ったのがこの絵本でした。
私のファースト夢オチ。
夢オチという物語技法を知った時の、純粋な心にガツンとくる衝撃。
そんな・・夢・・だったなんて・・カモの生活・・めっちゃ良かったのに!
たしかに少しだけ、カモ母やカモ父はデカくて怖かったけど、慣れればたいした問題じゃなかったのに。
そして、夢オチ絵本は幼い心にもう一つの疑問を投げかけることになります。
((もしかして今の人間の生活も、ある日突然夢から覚める時が来るのでは?))
それこそが、未だに思い出すほどの衝撃を私に残した絵本が放ったメッセージでした。
もちろん、一見すると動物虐待への戒め的な内容でもあるけれど。
あの絵本の挿絵にあったカモがもう一度見たくて、何度か検索してみたのだけれど
なぜか見つかりません。
雰囲気は海外のお話のようなあのカモの絵本。
もし知ってる!という方がいらしたらご一報ください。