hippo

かばです。

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最近の記事

2013年M市

Google Driveを開けてみたらこんな文書が出てきた。 SACHICOを知ったのは2011年か12年だったと思う。加藤治子さんの講演で、阪南中央病院産婦人科とSACHICOでの性暴力被害者支援の活動について知った。 当時、僕の関わっていた性暴力サバイバーには高齢の人が多かった。中には70代で50年以上にわたって被害に遭い続けていた人もいた。そういう人たちの治療や支援は困難を極めた(これについてはいずれ書いてみたい)。 そんな僕には、性被害に遭った直後から支援ができるワ

    • 1981年本郷

      【解題】 斉藤龍一郎さんが亡くなったときに書いた文章。2020年12月20日の日付がある。 「この年齢になると、未来が短く過去が長くなって来る。僕は過去を振り返らない方だが、それでも思い出すことはたくさんある。」 とあるが、それから4年経って、いよいよ過去志向になった。 立岩真也も去年亡くなった。僕より1つ年下なので早すぎる死ではあるが、50代になってから急に老けた感じだったので、亡くなったときに驚きはなかった。 赤レンガではポケット盤(以前借り猫こと金子義隆さんが紹介され

      • 「此邦ニ生マレタルノ不幸」―ハンセン病と「精神病」

        【解題】 過去にメーリングリストに投稿した文章。2001年という日付があります。この年は、前半は東京のY病院、後半は北海道のU病院に勤務していました。 呉秀三の「此邦ニ生マレタルノ不幸」を日本の精神医療を批判する文脈で用いる人がいまだに多いのですが、東京帝大教授であり巣鴨病院(今の松沢病院)院長であった呉こそがその日本の近代精神医療を作った張本人であることは少し調べれば分かることだと思います。 医療関係のMLに投稿した二つの文章。 近代国家の立ち上げから今日までの,日本の精

        • アカシジアについて

          【解題】 5〜6年前に書いた文章です。僕は医師なので薬を処方します。精神疾患ではほとんどの場合薬物療法は第一選択ではありませんが、補助的に向精神薬を処方することは有効で、僕もときどき処方しています。 処方する場合は エビデンスに基づく 個々の患者さんについてのメリット・デメリットを考慮する 1と2について説明した上で患者さんと相談して決める(shared decision making) を方針としています。 方針を実行するためには向精神薬についての十分な知識が必

          2001年U町

          【解題】 イニシャルトークですが、精神医療業界を少し知っている人なら実名は大体予想できるかと思います。 あまり感じのよくない文章ですが、これを書いたのは理由があります。U病院にいたM氏の息子さんが責任者の施設「べてぶくろ」で性被害事件がありました。その被害当事者と関わる機会がありましたが、そのときに自己紹介の意味で、僕とべてるの関わりについて書いたこの文章をお見せしました。 信田さよ子さんと伊藤絵美さんが被害当事者を支援する文章を公表しました。伊藤さんの文章に感動してtwit

          2001年U町

          過去に書いた文章などをアップしていきます。

          今日、65歳になりました。クリニックもまもなく7周年。今さら怖いものもないし(笑)、あと何年現役でいれるかも分からないし、言いたいことを言って書きたいことを書くことにします。 手始めに、過去に書いた文章で、ちょっと毒があるので公表をためらっていたものなどをアップしていくことにします。

          過去に書いた文章などをアップしていきます。