カナダ銀行 政策金利を4.5%に引き下げ
カナダ銀行 政策金利を4.5%に引き下げ
即時リリース
メディア関係
オタワ、オンタリオ
2024年7月24日
ハイライトサマリー
金融政策の決定
カナダ銀行は政策金利を25ベーシスポイント引き下げ、4.5%に設定。
銀行金利は4.75%、預金金利は4.5%。
バランスシートの正常化方針を継続。
グローバル経済の見通し
世界経済は2026年まで年間約3%の成長を予測。
先進国ではインフレが中央銀行目標を上回るが、徐々に緩和の見込み。
米国:経済減速が進行中で、消費成長が鈍化。インフレは減少傾向。
ユーロ圏:2023年の低迷を経て成長回復。
中国:内需が弱いが輸出が強く、緩やかな成長。
グローバル金融情勢は緩和。債券利回り低下、株価上昇、企業債発行活発。
カナダドルは安定、石油価格は4月の前提レベルに。
カナダ経済の現状
2024年前半の経済成長率は約1½%。
人口増加率は約3%、GDP成長を上回り過剰供給が増加。
家計支出(消費者購買と住宅)は低調。
労働市場には緩みの兆候。失業率は6.4%、雇用増加は労働力増加に追いつかず、求職者の就職期間が長引く。
賃金成長は緩やかだが高水準。
将来の見通し
2024年後半から2025年にかけてGDP成長率は上昇予測。輸出の強化、借入コストの緩和による家計支出と企業投資の回復。
住宅投資は強力に成長見込み。
非永住者受け入れ制限により、2025年には人口増加が鈍化。
2024年GDP成長率1.2%、2025年2.1%、2026年2.4%を予測。
経済の強化は2025年から2026年にかけて徐々に過剰供給を吸収。
インフレの状況
2024年6月のCPIインフレ率は2.7%に緩和。
広範なインフレ圧力は緩和。コアインフレ指標は数か月間3%以下。
CPI各要素の価格上昇の幅は歴史的な平均値に近づく。
住居費インフレは依然として高く、賃貸料や住宅ローン金利が主因。
賃金に影響されるサービス(レストランや個人ケアなど)でインフレが高止まり。
政策決定の背景
広範な価格圧力が緩和し、インフレが2%に近づくと予想。
理事会は政策金利を25ベーシスポイント引き下げることを決定。
継続的な過剰供給がインフレ圧力を低下。
住宅や一部のサービスの価格圧力がインフレを押し上げ。
理事会は相反するインフレ要因を慎重に評価。新たな情報とそのインフレ見通しへの影響に基づいて金融政策を決定。
物価の安定を回復することへのコミットメントを堅持。