経済情報まとめ2.0 15：00
経済・市場動向リポート
ニュージーランド株式市場
ニュージーランド株式市場の動向
主要指数: ニュージーランドのS&P/NZX 50指数は11,785で取引を終了し、前日比でほぼ横ばいの動き。
注目点:
米国のインフレデータとFRBの政策発表: 今週水曜日に予定されている米国のインフレデータと連邦準備制度理事会（FRB）の政策発表に対する市場の注目が高まっている。
中国のCPIとPPIレポート: ニュージーランドの最大の輸出市場である中国の経済状況を評価するために、今週水曜日に発表される中国のCPIとPPIレポートも重要な関心事項。
個別銘柄の動向
下落銘柄:
Sky Network: -5.5%
Infratil: -2%
Auckland Intl Airport: -1.2%
上昇銘柄:
Mercury NZ: +2.1%
Chorus LTD: +1%
Skellerup Hldgs.: +1.1%
Port of Tauranga: +1%
ビットコインと暗号通貨の動向
ビットコインの下落
現在価格: ビットコインの価格は$68,000を下回り、過去最高値からさらに下落。
影響要因:
ドルと米国債利回りの反発: 予想を上回る米国の雇用統計の発表後、ドルと米国債利回りの上昇が影響。
FRBの決定とインフレデータ: 今週の連邦準備制度理事会（FRB）の決定と重要な米国のインフレデータの発表を控えた不透明感。
ビットコインETFの資金流出: 主なビットコインETF（Grayscale Bitcoin Trust、Invesco Galaxy Bitcoin ETF、Valkyrie Bitcoin Fund、Fidelity Wise Origin Bitcoin Fund）からの資金流出が確認され、総計$64.9 millionの純流出を記録。これは5月10日以来の初のネガティブなリーディング。
暗号通貨の下落
エーテルの下落率: -2.83%
ビットコインの下落率: -2.42%
インド株式市場
センセックス指数の上昇
現在の上昇率: 170ポイント、0.2%増加し、76,650に達する。
影響要因:
セクター別の動向: 不動産、石油・ガス、公共部門の銀行が支援。
ウォール街の影響: S&P 500とナスダックが記録的な高値を更新。
国内要因: ナレンドラ・モディ首相が主要な4人の大臣を新内閣に再任。ニルマラ・シタラマン氏が引き続き財務大臣に留任。
インフレデータの発表予定: 5月の小売インフレ率の発表を控える。
RBIの金利政策: 先週、インド準備銀行（RBI）は主要政策レポ金利を8回連続で6.5%に据え置いた。
主要上昇銘柄: ONGC（3.9%増）、Larsen & Toubro（2.4%増）、Tata Motors（2.1%増）、Tata Steel（1.7%増）。
外為市場
メキシコペソの減価
下落率: -0.97%
その他の動向:
ポンド: 0.08%増加
ユーロ: 0.06%増加
円: -0.15%減少
ドル指数: -0.02%減少
オランダのインフレ率
インフレ率の確認
年次インフレ率: 2024年5月の年次インフレ率は2.7%で前月と変わらず、昨年12月以来の最低水準を維持。
セクター別の動向:
減速した項目: 食品・ノンアルコール飲料（1.0% vs 1.2%）、住宅・公共料金（1.5% vs 1.6%）、健康（5.0% vs 5.8%）。
価格が引き続き下落した項目: 家具・家事用品（-5.2% vs -3.1%）、衣料・履物（-2.4% vs -0.9%）。
加速した項目: 交通（4.5% vs 4.3%）、レクリエーション・文化（3.1% vs 2.1%）。
コアインフレ率: エネルギー、食品、アルコール、タバコを除くコアインフレ率は2.6%に上昇（4月の2.5%）。
調和CPI: EU加盟国との比較に用いる調和消費者物価指数（HCPI）は年率2.7%増（前月は2.6%）。
月次変動: 消費者物価は前月比0.2%増（4月の0.7%増）。
パーム油
パーム油の下落
現在価格: マレーシアのパーム油先物はトン当たりMYR 3,910以下で取引されており、連続2日間の下落を記録。
影響要因:
大連取引所の大豆油の下落: 大連取引所での大豆油の下落が影響。
輸出減少の兆候: 6月の輸出が減少している兆候が見られ、特にIntertek Testing ServicesとAmSpec Agriによると、6月1日から10日のマレーシアのパーム油製品の出荷は前年同月比で20.4%から21.6%減少。
中国のCPIとPPIデータ: デフレーションや消費の弱さに対する懸念が続いており、中国の消費者物価指数（CPI）と生産者物価指数（PPI）データの発表を控えた慎重な姿勢。
リンギットの下落: リンギットのさらなる下落が下支え要因。
原油価格の安定: 夏季需要と米国の金利決定を控えた期待で原油価格が安定。
インドの購入: 最大の輸入国インドでは、5月のパーム油購入量が769,000トンと4ヶ月ぶりの高水準に達し、6月の購入も強い見込み。
マレーシア小売売上高
小売売上高の鈍化
年次増加率: マレーシアの小売売上高は2024年4月に前年同月比5.5%増加し、前月の7.1%から減速。
セクター別の動向:
非専門店: 5.2%増（前月8.4%）。
専門店: 8.4%増（前月10.9%）。
その他の家庭用設備: 4.7%増（前月4.8%）。
卸売業: 4.8%増（前月4%）。
自動車: 18.1%増（前月3.2%）。
月次変動: 4月の小売活動は前月比0.6%減少（前月2.1%増）。
インドネシア小売売上高
小売売上高の減少
年次減少率: インドネシアの小売売上高は2024年4月に前年同月比2.7%減少し、3月の9.3%増から急落。
影響要因: ラマダンとイード・アル・フィトルの前の強い消費からの反動。
セクター別の動向:
衣料品: 15.7%減（前月20.6%増）。
文化・娯楽用品: 9.9%減（前月5.4%減）。
情報・通信: 6.0%減（前月5.9%減）。
家庭用電化製品: 6.0%減（前月2.9%増）。
食品: 2.4%減（前月10.4%増）。
月次変動: 4月の小売売上高は前月比0.4%増加（前月9.9%増）。
韓国株式市場
株価の上昇
主要指数: 火曜日の韓国のKOSPI指数は0.4%上昇し、2,712ポイント付近。
影響要因:
米国市場の影響: ウォール街の上昇を追随。
金融政策の注目: 韓国銀行の政策会議議事録の公表と、米国連邦準備制度の会議を控えた慎重な姿勢。
経済ニュース: 4月の韓国の経常収支が0.29億ドルの赤字に転じた。
主要株の動向:
上昇: SK Hynix（0.7%）、LGエナジーソリューション（2.1%）、現代自動車（1.1%）、サムスンバイオロジックス（1.8%）、Kia Corp（0.9%）。
下落: サムスン電子（-0.4%）。
米ドル
ドルの堅調
ドル指数: 火曜日にドル指数は105以上で推移し、前日の4週間ぶりの高値を維持。
影響要因:
強い雇用データ: 5月の米国の雇用増加数が272,000人と予想を上回り、FRBの利下げ期待を後退させた。
欧州の政治的不確実性: 欧州議会選挙で極右勢力が躍進し、地域の政治的不確実性が増大。
日銀の政策会議: 日銀が金利を据え置く見通しだが、月次債券購入の削減が議論される可能性。
金価格動向
金価格の下落
現在価格: 火曜日、金価格は1オンスあたり約2,300ドルに下落し、1ヶ月ぶりの安値に達しました。
影響要因: 米国のインフレデータと連邦準備制度（FRB）の政策発表を控えた慎重な投資姿勢。
インフレデータ: 先週金曜日の予想外に強い雇用報告を受け、FRBが金利を引き下げるタイミングについての手がかりを市場が注視。
期待の変化: 市場は今年のFRBの利下げ期待を後退させており、9月に利下げが行われる確率は50%と見込んでいます。
中国の動向: 最大の公的部門の金買い手である中国人民銀行が5月に18ヶ月連続の買い入れを停止。
欧州の政治的不確実性: 極右勢力の欧州議会選挙での躍進を受け、フランスのマクロン大統領が突如として総選挙を発表。
香港株式市場動向
株価の下落
主要指数: 火曜日の午前取引で、香港の株価指数は369ポイント（2%）下落し、17,995となりました。これで4連続の下落です。
市場の反応:
米国の影響: JPMorgan ChaseやCitigroupのトレーディングデスクが、米国市場のボラティリティに備えるよう投資家に呼びかけ。
FRBの決定待ち: FRBの金利決定とCPIデータの発表を控えた不透明感。
欧州の政治的不確実性: ヨーロッパでの政治的不安が増大。
中国の影響: 上海総合指数も1%下落、香港市場に影響。主要株の下落（例：Tencent Hlds. -1.2%、Budweiser Brewing -5.7%など）。
日本国債市場動向
金利の低下
主要国債の動向: 火曜日、政府債券は上昇しました。特に、日本10年債利回りは1.64ベーシスポイント低下。
中国株式市場動向
株価の下落
主要指数: 上海総合指数は1%下落し、3,020付近に。深セン成分指数は0.7%下落し、9,190となりました。これで本土株は7週間ぶりの安値に。
市場の反応:
FRBとインフレデータ: 米国の強い雇用データを受けて、FRBの政策決定と米国のインフレデータ発表を前に慎重な投資姿勢。
中国のインフレデータ: 中国のインフレデータ発表を控えた不透明感。
主要株の動向: 大手企業の急落（例：Contemporary Amperex -3.8%、Kweichow Moutai -2.3%、Cosco Shipping -8.6%など）。
まとめ
今回のレポートでは、米国の経済データやFRBの政策決定を控えた市場の慎重な姿勢が各国の株式市場や金価格に影響を与えていることが明らかです。欧州の政治的不安や中国の経済指標も市場に影響を及ぼしています。
フィリピン貿易動向
輸出の急増
年間増加率: 2024年4月、フィリピンの輸出は前年比26.4%増加し、2021年5月以来の最も高い成長率を記録しました。これは、3月の7.3%減少からの大幅な反発です。
主要輸出品目:
電子製品: 26.8%増（特に通信機器：99.8%増、車載エレクトロニクス：57.9%増、電子データ処理：51.3%増）
ココナッツオイル: 187.7%増
化学製品: 41.5%増
その他鉱物製品: 39%増
機械および輸送機器: 31.2%増
減少品目: 精製銅のカソードおよびカソードセクション（-21.8%）
主要輸出先:
増加: 香港（69.7%）、台湾（58.7%）、米国（32.8%）、オランダ（30.8%）、タイ（29.9%）、日本（28%）、韓国（23.6%）、ドイツ（16.7%）
減少: シンガポール（-13.9%）、中国（-9.6%）
年初から4月までの輸出: 前年同期比で9.6%増
アジア通貨動向
通貨下落: 主要な通貨のうち、最も下落したのはウズベキスタン・ソム（-0.37%）、レバノン・ポンド（-0.25%）です。
石油市場
価格動向: WTI原油先物は1バレル78ドル近辺で推移し、前日の約3%の上昇を維持しています。夏季の燃料需要増加が期待されています。
影響要因: 米政府が戦略的石油備蓄（SPR）を1バレル79ドルで買い戻す計画、FRBの政策決定や米国のインフレデータを控えた慎重な市場姿勢。
市場監視: API（火曜日）とEIA（水曜日）の米国原油在庫データ、EIA、OPEC、IEAの月次市場報告。
オーストラリアのビジネス信頼感
NABビジネス信頼感指数: 2024年5月に-3に低下し、6ヶ月ぶりの低水準となり、昨年11月以来初めて負の値を示しました。
業界別状況: 製造業、輸送、建設での信頼感の悪化。
ビジネス条件:
売上高: 10（4月の13から減少）
利益率: 3（4月の6から減少）
受注: -6（4月の-7からの若干の改善）
設備利用率: 83.3%（4月の83.2%からほぼ変わらず）
設備投資: 4（4月の8から減少）
労働コスト成長率: 2.3%（前月の1.5%から上昇）
購入コスト成長率: 1.9%（前月の1.3%から上昇）
小売価格成長率: 1.6%（前月の1.0%から上昇）
フィリピン貿易収支
貿易収支: フィリピンの貿易赤字は2024年4月に4.76億米ドルと縮小し、前年同月の4.83億米ドルから改善しましたが、2023年11月以来の最大の貿易赤字となりました。
輸出:
増加率: 年間26.4%増加し、62.2億米ドルに達しました。
主な輸出品: 電子製品（33.3%増）、ココナッツオイル（187.7%増）、その他の鉱物製品（39%増）
主な輸出先: 香港（16.5%）、米国（15.3%）、日本（13.2%）
輸入:
増加率: 年間12.6%増加し、109.8億米ドルに達しました。
主な輸入品: 電子製品（9%増）、鉱物燃料・潤滑剤・関連材料（8.4%増）、鉄鋼（24.7%増）
主な輸入元: 中国（28.7%）、インドネシア（8.7%）、日本（8.3%）
年初から4月までの貿易収支: 貿易赤字は162.7億米ドルと、前年同期の192.9億米ドルから縮小しました。
フィリピン輸入動向
輸入増加: 2024年4月のフィリピンへの輸入は年間12.6%増加し、109.8億米ドルとなり、19ヶ月ぶりの高水準に達しました。
主な輸入品目:
プラスチック（33.8%増）
鉄鋼（24.7%増）
穀物および穀物製品（22.1%増）
電子製品（9%増）: 特にオフィス機器（44.5%増）、通信/レーダー（25.8%増）、電子データ処理（24.5%増）
主な輸入元: 中国（38.8%増）、ベトナム（38.7%増）、インドネシア（16.7%増）、日本（13.3%増）
年初から4月までの輸入: 前年同期比で2.2%減少
日本株式市場
動向: 日経225指数は0.6%上昇し、39,200ポイントを超えました。Topix指数も0.7%上昇し、2,801ポイントに達しました。
要因: 米国株式市場の技術株の上昇に追随。日本銀行の政策決定や米国連邦準備制度理事会（Fed）の金利決定、米国消費者インフレデータの発表を前にした期待感。
経済データ: 日本の第一四半期の経済収縮は予想を下回り、4月の経常収支も予想を上回る結果。
注目銘柄:
技術株: Disco Corp（1.5%増）、東京エレクトロン（2.1%増）、Socionext（1%増）
主要銘柄: 三菱重工業（2.6%増）、トヨタ自動車（1%増）、日本電産（2.8%増）
オーストラリア株式市場
動向: S&P/ASX 200指数は1.1%下落し、7,800ポイントを下回りました。
要因: 連邦準備制度理事会（Fed）の政策会議と米国のインフレデータ発表を前にした警戒感。
セクター別動向:
下落セクター: 重量鉄鉱石鉱山および金株、金融株
上昇セクター: エネルギー株
注目銘柄:
下落: BHP Group（-1.2%）、Fortescue（-1.6%）、Rio Tinto（-0.9%）、Evolution Mining（-6.7%）、Northern Star Resources（-5.4%）
金融株: コモンウェルス銀行（-1.2%）、ウエストパック銀行（-1.3%）、ナショナル・オーストラリア銀行（-1%）
エネルギー株: Woodside Energy（0.7%増）、Santos（0.1%増）
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