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【VALORANT】DFM Art選手から学ぶ 時間管理
今回の記事はDFM Art選手から学びましょう。日本人だとトップレベルに時間管理、アビリティのタイミングの指示が的確で上手いです。
〇Art選手のIGL
まずは以下のクリップをご覧ください。
パソコンを整理していたら、昔のJDTの時のスクリム映像があった pic.twitter.com/yXxwnV8hdP
— akame (@akam2_SUB) June 17, 2024
Akame選手が投げたJDT時代のスクリムの映像です。
初手の配置を見る感じ、おそらくですが、以下の画像の配置でラウンドを開始しています。

この配置の意図はAメインもBメインも取得を狙い、覗いているぞという意思を相手に見せ、ミッドに誘導しオペレーターでのピックを狙うものだと考えます。深読みかもしれませんが。
しかし想定とは違い、予想以上に攻め側のDKによるAメインへの圧が強く、それぞれのサイトのキーにならないプレイヤーたちがAの圧への対応として寄っています。
一番注目してほしいのは残り45秒のタイミング、Akame選手へのアビリティのコールが入りました。この残り45秒というタイミングがこの時間管理の上手さなんです。
〇守りの時間管理 残り45秒
これを語るにはまずそれぞれのイニシエーター、コントローラーのアビリティのクールタイムを考えます。
5.5秒 ポイズンクラウド トキシックスクリーン
10秒 ウィングマン回収後 ディジー回収後
25秒 ネビュラ アストラスター回収
30秒 ダークカヴァー ルース
40秒 フォールトライン リコンボルト ゼロ/ポイント ホウント ハイタイド
45秒 ノヴァパルス グラビティウェル
60秒 ダークカヴァー2個 ルース2個
これらを見ると40~45秒付近にアビリティが多く固まっています。
そしてエントリーに必要なスモーク類のクールタイムは2個合わせると60秒。開幕に使ったとして残り40秒時点で復活します。ここです。
この残り40秒時点をピンポイントで狙ってアビリティを出します。
特にイニシエーターのアビリティです。なるべく早く情報を取ります。
このタイミングのアビリティで敵を発見できた場合、味方をサイトに寄せるとして守りなら約10秒ほど。相手より5秒早く情報が取れているため相手のエントリータイミングになったときには寄り切るまで5秒。サイト中の味方の耐える時間が5秒になります。
この残り50~45秒のタイミングに相手のメインの情報が取れるととても有利に守りを進めることができます。
☆そのあとローテートされたらどうするの?
実はほぼ心配いりません。
攻めの逆サイトへのローテートは約20秒ちょっと。それに対して守り側のローテートは約15秒。40秒時点でエントリーが来なければ全員でガンダッシュローテートします。すると、相手の設置のタイミングにファストリテイクの形ができ、人数有利でリテイクが始められます。
それでいて設置しきるまでの猶予が15秒ほどしかないため、その15秒を阻害するというのがほぼ確実にラウンドが取れる形です。
無理矢理設置のプレイヤーのキルを狙いに行くもよし、ハンターズフューリー使うもよし。
〇攻めの時間管理 残り60秒
現DFMの得意な攻めのテンポは最初の40秒で攻め先を決定し、残り60秒時点で攻めを決行するものが多かったです。残り60秒は守り側の情報取りのタイミングからワンテンポずらした攻めです。
残り60秒時点までに相手との情報のトレードや圧の掛け合いでアビリティを一つでも多く吐かせます。
すると、守り側のアビリティを枯渇させたタイミングでエントリーが可能になります。残り40秒まで待ってしまうと守り側もアビリティのクールタイムが終了してしまい、放てる状態になっていることが多いです。その前にエントリーをします。
そしてこのテンポの軸になるのはスモークアビリティを1つしか使わないことです。エリア、情報の取り合いの中でスモークを1つのみで済ませないと残り60秒時点ではエントリー用のスモークは1つしか残っていません。無理のあるエントリーになることが多いです。
〇以上、時間管理の仕方
基本的に考える必要のあるタイミングは40秒、60秒経過後です。守りはその5秒程度前に情報を取るアビリティを使用し、攻めはそのタイミングに有利な攻めが可能になるようにラウンドを展開していく。というのが強いです。以上です。