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【説明できる?】国債と金利の関係 〜シーソーのような関係と長期金利の仕組み〜

こんにちは、みなさん!
今日は**「国債と金利の関係」**について、やさしく説明していきます。
ニュースで「長期金利が上がった」「日本銀行が国債を買う」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、
そもそも **「国債の金利」と「長期金利」って何が違うの?」**と思ったことはありませんか?

実は、国債の金利と長期金利はほぼ同じ意味で使われることが多いんです。
今回は、この関係もしっかりと解説していきますね!


1. そもそも国債って何?

まず、**国債(こくさい)とは「国が発行する借金証書」**のことです。
国が「お金を貸してください」とお願いし、その代わりに「利子をつけて返します」と約束するものです。

例えば、みなさんが友達にお金を貸したら、「1年後に返すね、おまけ(利子)もつけるよ!」と言われることがありますよね?
国債も同じで、国が借りたお金を、利子をつけて返す仕組みなんです。


2. 具体例で考えてみよう!

例えば、こんな国債があるとしましょう。

  • 額面(返済時に受け取れる金額):10,000円

  • 期間:1年

  • 利子:年100円

この国債を10,000円で買うと、1年後に10,100円(元金10,000円 + 利子100円)がもらえます。
この場合の利回り(金利)は 1%
ですね。(100円 ÷ 10,000円 = 1%


3. 国債の価格が変わると金利も変わる

では、この国債がとても人気になったらどうなるでしょう?

① 国債の値段が上がる

「10,050円出しても買いたい!」という人が増えるとします。

② 受け取る金額は変わらない

でも、1年後に受け取れる金額(10,100円)は変わりません

③ 実質的な金利(利回り)が下がる

  • 10,050円払って、1年後に10,100円を受け取る

  • 実質的な金利は約0.5%(100円 ÷ 10,050円)

つまり、**「国債の値段が上がると、金利が下がる」**んです!


4. 逆に値段が下がると金利は上がる

今度は、国債の人気がなくなって、値段が下がった場合を考えます。

例えば、9,950円まで値下がりしたとします。

でも、1年後にもらえるのは同じ10,100円
この場合の利回り(金利)は…

  • 100円 ÷ 9,950円 = 約1.5%

つまり、国債の値段が下がると、金利が上がるんですね!


5. ここで疑問!「国債の金利」と「長期金利」はどう違うの?

ここまでで、「国債の値段と金利はシーソーの関係になっている」ということがわかりましたね。

では、ニュースでよく聞く「長期金利が上がった」というのは、どういう意味でしょう?

実は、長期金利は、国債の金利とほぼ同じ意味で使われています!

理由①:長期金利とは「長期の国債の金利」のこと

世の中には、1年ものの国債だけでなく、10年もの20年ものの国債もあります。
このうち、特に重要なのが10年国債です。

日本では、「10年国債の金利」を**「長期金利」**と呼んでいます。
つまり、ニュースで「長期金利が上がった」と言われたら、
「10年国債の金利が上がった(=国債の値段が下がった)」という意味なんですね。


理由②:国債の金利は、お金を借りるときの金利に影響する

みなさんが銀行からお金を借りるとき、長期金利が基準になることが多いです。
長期金利が上がると、銀行の貸出金利(住宅ローンや企業の借入金利)も上がります。

例えば、
長期金利が1% → 住宅ローンの金利も1%くらい
長期金利が2% → 住宅ローンの金利も2%くらい

こんなふうに、長期金利はみんなのお金の借りやすさにも関わるんですね!


6. まとめ 〜国債の金利と長期金利の関係〜

国債の値段と金利はシーソーの関係
国債の値段が上がると金利が下がる
国債の値段が下がると金利が上がる

「長期金利」とは10年国債の金利のこと!
→ ニュースで「長期金利が上がった」と言われたら、10年国債の値段が下がったということ

長期金利は銀行の貸し出し金利にも影響する
→ 住宅ローンや企業の借入金利が変わる


7. これを知っているとニュースがもっと楽しくなる!

次にニュースで「長期金利が上昇」や「日本銀行が国債を買い入れ」なんて言葉を聞いたら、
あ、これは国債の金利とシーソーの関係が影響しているんだ!」と気づけるはずです!

経済ニュースがもっと面白くなりますよ!
ぜひ、今日学んだことを覚えておいてくださいね。


最後まで読んでくれてありがとうございました!
またわかりやすい経済の話をお届けしますね。

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