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社員の可能性と努力の実現

【Level28】
こんにちは、経営理念と経営計画で中小企業をサポートする税理士の菅谷(すがや)です。

社員の可能性って、見つけるだけでもワクワクしますよね。
先日、月次の巡回監査で伺っているクライアント先で、まさにそんな【可能性】を感じる出来事がありました。

その会社では、一級土木施工管理技士の試験に社長とパート事務員さんが同時にチャレンジしていました。二人ともプライドが高く、「絶対に負けたくない!」という気持ちが前面に出ていて、正直見ているこちらまでハラハラするほどでした。でも、そのバチバチとしたライバル関係こそ、互いを高め合う大きな原動力になっていたようです。

そして今回の訪問時、二人そろって無事合格の報告が!
一級土木施工管理技士はかなり難関の資格ですから、これは本当に快挙ですよね。合格体験談を聞いてみると、パート事務員さんは仕事終わりには図書館へ通い、休日はカフェで勉強。さらに家では3人のお子さんの育児と家事もこなしていたそうです。「こんなに大変なのに、どうやって時間をつくっていたんだろう…」と、こちらも驚くばかりでした。

一方、社長は現場プレイヤーとしての業務だけでなく、会社を経営する立場、そして家庭では父親としての役目もありながら、隙間時間や休日を活用して勉強に没頭していたとのこと。大忙しの毎日でも結果を出せるのは、やはり強い意志と計画的な取り組みあってこそだなと改めて感じました。

こうした「社長 vs パート事務員さん」という一見アンバランスな競争構図が、いい意味でお互いを燃え上がらせる相乗効果を生んだのだと思います。経営者が先頭に立って挑戦する姿は、社員のモチベーションを大きく引き上げるものですよね。特に中小企業では、人数が少ない分、役職や立場を超えたコミュニケーションや挑戦がしやすいのも強みです。

実際、社員の資格取得やスキルアップを支援する制度を整えておくと、こうした成果が次々に生まれる可能性があります。会社としても、社員が成長することで新しいビジネスチャンスを開拓できたり、社内が活性化したりとメリットが多いですよね。

今回のエピソードを通して、「社員が努力している姿を会社全体で応援する」「役職の垣根なく競い合う雰囲気を作る」といった環境づくりの大切さを改めて実感しました。双方の頑張りに感動しつつ、これはぜひ多くの中小企業の経営者にも知ってほしいお話だなと思います。
社員が秘めている【可能性】を引き出すには、少しのサポートと背中を押す仕組みづくりが鍵になるのかもしれませんね。

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