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資金繰り表を作成していますか?

【Level52】
こんにちは、経営理念と経営計画で中小企業をサポートする税理士の菅谷(すがや)です。

経営者の皆様、資金繰り表を作成していますか?
意外にも、多くの会社がこの重要な資料を作成していないのが現実です。しかし、資金繰り表は、企業運営に欠かせないツールであることは間違いありません。

まず、資金繰り表とは一体何かご説明しましょう。
資金繰り表は、企業や個人事業主が「いつ、どれだけのお金が入ってきて、どれだけのお金が出ていくのか」を明確に把握するための管理ツールです。特に、短期(1ヶ月~1年)の資金の流れを可視化し、手元資金が不足しないように調整するために利用されます。

似たような資料に「キャッシュフロー計算書」がありますが、資金繰り表とキャッシュフロー計算書は役割が異なります。キャッシュフロー計算書は過去の資金の動きを把握するためのもの、一方、資金繰り表は未来の資金の流れを予測し、計画を立てるために使われます。

本日は依頼者と一緒に日本政策金融公庫への融資支援書類を作成していました。3年間の事業計画を作成していく中で、ビジネスモデルを見直さないと次のステージに進めないことに気づきました。その瞬間が大きなチャンスです。

事業を拡大するためには、どれだけの資金が必要なのかを明確にすることが重要です。資金繰り表を作成し、資金の流れを可視化することで、どれだけの利益を上げ、いくらなら返済できるのかといった課題が見えてきます。このプロセスをひとつひとつ丁寧に考えることで、納得のいく計画書が完成します。

数字が苦手な方でも、理解した内容をもとに作成した計画書であれば、金融機関に対しても自信を持って説明できるはずです。税理士事務所は単なる作業代行を行う場所ではなく、経営者と共に歩み、経営のパートナーとしてサポートしていく存在です。

資金繰り表を活用して、未来の資金管理をしっかりと行い、経営の安定性を高めていきましょう。

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