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社員研修はコストではなく投資!

【Level34】税法とシステム活用をわかりやすく伝える秘訣
こんにちは、経営理念と経営計画で中小企業をサポートする税理士の菅谷(すがや)です。

先日、税理士事務所の職員の方々を対象に、所得税法や消費税、そしてシステム活用に関する研修を行ってきました。私自身、社員を雇っている立場なのでよくわかるのですが、研修に人を出すとどうしても生産性は下がりますし、コストもかかります。もし内容が身につかなければ、会社にとっては大きな損失になりかねません。だからこそ、今回参加してくれた方には「時間を割いてでも来てよかった!」と思ってもらえるよう、惜しみなく役立つ情報をお伝えしました。

システムについては16年ほど使い続けているので、それなりの知識や経験談は提供できます。ただ、税法に関しては専門用語も多く、細かいケースやマニアックな論点になると、話す側も聞く側も迷子になりがちです。税理士さんのなかには、難しいことを難しく伝えるのが得意な方も多いですが、簡単に噛み砕いて説明できる方は、少数派ではないでしょうか。私自身、10年ほど税理士事務所で職員として働き、数々のセミナーを受けてきた経験からそう感じています。

ある経営者の方がおっしゃっていたのですが、「難しい話になるときに『これ、難しいんですよ』と先に言い訳するのは、実は本人がしっかり理解できていない証拠かもしれないね」と笑顔でお話しされていました。まさにその通りだと思います。だからこそ、私が研修を行う際には、資料やたとえ話を使って、できるだけわかりやすく伝えることを心がけています。

最近はChatGPTに相談しながら新しいアイデアや説明の仕方を模索したり、CANVAを活用してスライドや資料を見やすくデザインしたりと、便利なツールを積極的に使っています。こうしたテクノロジーはどんどん増えているので、使い倒さないと損ですよね。実際、うちのスタッフもエクセルの計算式をChatGPTに聞きながら工夫して、効率の良いシートを作成していました。

今回の研修では、他の事務所の職員さんと交流する機会もあったのですが、勝手に「親心」のような感情が湧いてきました。休憩時間に質問してくれたり、終了後にも積極的に話しかけてくれたりすると、やっぱり嬉しいものです。これから皆さんも繁忙期に入るとのことですが、ぜひ頑張ってほしいと思いますし、私も微力ながら応援したい気持ちでいっぱいです。

中小企業の経営者としては、「研修」と聞くとコストの面で身構えてしまうこともあるかもしれません。しかし、社員が成長してくれれば、長期的には大きなリターンがあるはずです。知識を共有できる環境づくりや、わかりやすく教える仕組みを整えることで、研修の効果は何倍にも高まります。これからもお互いに学び、教え合い、刺激を受けながら成長していければと思います。

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