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15年の軌跡!あの危機的状況から自己資本比率30%へ


【Level10】
今日は、15年以上お付き合いのある社長との経営会議の日。
決算月だったので財務分析をして会社の成長をお伝えしました。
思い返せば、この会社は私が税理士業界に入って初めて担当させていただいた1社です。

当時の状況を振り返ると、売上は増加しているものの利益はほとんど出ておらず、自己資本比率はなんと0%。将来が見えない不安定な状態でした。
資金繰りが常に綱渡りで、少しの判断ミスが命取りになる可能性がある。
私は社長に「思い切った経営改善が必要です」と伝えました。

そこで、まず取り組んだのが 会計体制の整備 です。
毎月10日までに巡回監査を行い、社長がリアルタイムで業績を把握できるようにしました。さらに、銀行と連携して経営改善計画を策定し、3年間にわたるモニタリングで着実に改善を進めました。

もちろん、簡単な道のりではありませんでした。
金融機関とのバンクミーティングで、事前準備が足りず保証協会の担当者を怒らせてしまったこともありました。迷惑をかけてしまったこともありますが、今となってはこれも貴重な経験です。

それから15年以上の月日が流れ、リーマンショック、不安定な中国経済、新型コロナウイルスといった数々の試練を乗り越え、今期は 過去最高の業績 を記録しました。
自己資本比率も30%近くにまで改善。かつての危機的状況からは想像もつかない成長を遂げました。

成功の秘訣は「地道なPDCA」

振り返れば、この成果を支えたのは地道なPDCAサイクルの積み上げです。
特別な「ウルトラC」など必要ありません。むしろ、多くの企業が意外にできていない基本的なことを愚直に実行した結果です。

当時、この会社がここまで成長するとは想像できませんでしたが、今では立派に業界を代表する存在となっています。


中小企業の経営者の皆さんへ
このエピソードを通じてお伝えしたいのは、どんな状況にあっても適切な改善を積み重ねれば道は開けるということです。現状に悩んでいる方も、まずは一歩を踏み出してみませんか?あなたの会社にも同じような未来が待っているかもしれません。

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