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社員の成長を感じていますか?未経験者採用から見えた新たな可能性

【Level29】
こんにちは、経営理念と経営計画で中小企業をサポートする税理士の菅谷(すがや)です。

社員の成長って、経営者にとって本当にうれしい瞬間ですよね。
私は去年、未経験のスタッフを2名採用しました。最初の面接では個性心理学や算命学を参考にしながら、「こんなタイプの人かな」とイメージを描いていたのですが、実際に1年が経ってみると、その予想以上の成長ぶりに正直驚かされました。

もちろん、社内での育成にあたっては主観だけに頼りたくなかったので、個性を数値化できるツールを使ったり、最近ではAIを組み合わせた育成プランを考えたりもしています。でも、どんなにデータを見ても最終的には「目の前にいる社員をちゃんと理解しよう」という姿勢が大事だと実感しました。同じ人間はいませんし、仕事やコミュニケーションの得意・不得意もそれぞれですから。

たとえば、知的好奇心が強いタイプの人に延々と同じ作業を任せたら、息苦しくなってしまいます。逆に、人と話すのが得意な人にひとり作業ばかり任せても、せっかくの長所をつぶしてしまいかねません。こうしたミスマッチを避けるためにも、一人ひとりの考え方や強みを把握する時間をしっかり持つようにしています。

途中で「もっと自主的に動いてほしいな」と思うこともありましたが、個性を理解しながらサポートしていくうちに、スタッフはいつの間にか積極的に仕事を進めるようになり、ちょっとしたスキマ時間も無駄にしない働き方に変わっていきました。最近では、私が口を出すより、本人たちが現場を回した方がスムーズな場面も多くなってきています。

経営者が手を出しすぎると、かえって成長の機会を奪ってしまうものなんだな、と改めて感じました。もともと「伸びしろがある」と思って採用した二人ではありますが、予想以上に頼もしい人材へと育ってくれているので、来年はさらにどんな姿を見せてくれるのか、とても楽しみです。

もし未経験スタッフの採用を考えている経営者の方がいたら、最初から「この人には無理かな」と決めつけずに、相手の持ち味をどう活かせるかを考えてみてください。いろいろな方法を取り入れながら、それでも最終的に大切なのは「人をしっかり見ること」だと思います。社員の成長が、会社全体を大きく変えていく──その瞬間を実感できるのは、経営者冥利に尽きるものですよ。


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