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怪談「入院中の話」その2

前回の怪談「入院中の話その1」からの続き。
読んでいない方はその1も読んでね。

入院中に起きた怖いというより、不思議な話。
大して怖くないので安心してお読み下さい。

私がよく入院する病院に既にここ数年で6回ほど入院している。
その内5回は3階の病棟であったが、6回目は2階の病棟で同じ病院でも顔なじみが多く居て知り合いのような看護師がいる病棟といない病棟では全然雰囲気も違い別の病院へ来たようだった。

同じ病院でも病棟でシステムも微妙に違っていて・・・戸惑うこともしばしばあった。

私は2階の病棟で窓際のベッドであった。
日差しが強くテレビも反射して見にくかったりしていつもカーテンをして外の風景も見ることもなかった。

第一に暑いのだ、冬でも27度も病室があって北海道の病院なのに看護師は半袖で勤務している。
なので入院当初は冬なのに暑くて苦しかった。
冬に汗かいてるからね・・・・でも隣のじいさんが「看護師さん寒いんだわ、湯たんぽちょうだい」と言うのを聴いて室温下げてとは言えない。

体調が悪くて体温が低くなる人や老人が多いのだ。
私はいつも一番若い方で・・・病状がそれだけ悪いということでもある。

夏でも暑いからと窓を開けると他の患者に「寒い」と言われる。
そのため窓は開けられない。

暑ければアイスノンを看護師さんが持ってきてくれるのと、氷を水に入れて飲むくらいしか涼はとれない。

そんな思いをして入院生活をしている。

持ち込んだ本かテレビを見るくらいしかやることもない。
するとえる音が頻繁にすることに気が付いた。

結構な大きな音が上の階からするのである。
どん!!どん!!と・・・。

病院で毎度毎度こんな音するものかね・・・上の階の部屋って・・・・ナースセンター前の部屋・・・・病状の悪い人用で動けない人が入っている病室だ。
風呂が3階なので入浴の時に確かめたが間違いなかった。

大きな音をさせるような人は入らない病室・・・寝たきりだからね。
その話をリハビリの時に担当にしたら「大きな器材とか動かしている音じゃない」と言っていたが・・・・あんな音しないだろう。

そんなことを思いながら入院中隣の隣の患者の大鼾の音よりはマシだなと思いつつ過した。

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