映画「八甲田山」より「終焉」

八甲田雪中行軍遭難事件を描いた映画「八甲田山」。

北小路欣也演じる神田大尉が「天は我を見放した」の一言でなんとか付いて来ていた部下の兵隊が次々と力尽きて倒れて行くシーンは印象的で、指揮官は部下に希望を与えず絶望を与えてはならないと思わせてくれるシーンであった。

例え「天は見放しても、指揮官は部下を見放してはいけない」と思った。

八甲田雪中行軍遭難事件は1902年1月23日午前6時55分に歩兵第5連隊は青森連隊駐屯地を出発、日露戦争を想定した冬季の演習であったが、第八師団青森歩兵第五聯隊雪中行軍隊210名中199名が死亡(内6名が救出後死亡)という近代の登山史における世界最大の山岳遭難事故である。

同じ第八師団の弘前三十一聯隊雪中行軍隊は小隊編成で五聯隊より行軍日程も長く雪中行軍を踏破した。

その弘前三十一聯隊は日露戦争の黒構台の会戦で雪中行軍に参加した将兵が全員戦死したという。

尚、陸上自衛隊の青森第五普通科連隊では冬季に八甲田での訓練を行っている。

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戦車兵
チップありがとうございます!!無理なさらず御覧頂けたら幸いです。