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日本にはもう戦車が激減している

自衛隊の戦車については既に他のブログでさんざん書いてきていることもあり思案中である。
ただnoteで初めて読まれる方には知って欲しいことも多々ある。

世界ではウクライナの戦争で、戦車なんて無用の長物だと論じて来ていた人々の思惑を思いっきり打破した。
戦車は攻めるのも守るにも戦闘には必要不可欠であると。
同時に戦車は高価で簡単には調達できず、技術力、工業能力が国力にないと開発も生産もできないことだ。

侵攻したロシアは戦車大国であったが、あっという間に戦車が撃破され、枯渇しかなり古い戦車を戦場へ出撃させている。
ウクライナは開戦当初より他国から譲渡された戦車で戦い、反攻には戦車が不可欠だが、肝心の戦車も優秀な戦車兵の育成もままならない。

戦車を製造するには装甲となる鋼材の入手から、装甲にするまでの時間もかかり、生産ラインを確保して・・・・2年はかかる。
当然予算もかかるし、戦車に乗って戦う戦車乗員の育成にだって数年かかるのだ。

戦車が手に入れば戦車をすぐに使える訳ではない。
当然、戦車の整備、補給等戦車の後方支援体制も構築し運用しないといけないし、歩兵と協同して戦う訓練も必要となってくる。

これを短期間になんて無理やりやったら、当然戦場で活躍することなく撃破されてしまうだろう。

高価で調達も難しい戦車を簡単に失う訳には行かないのだ。
ロシアは旧式の戦車を保存していて、戦場にどんどん出している。
旧式の時代遅れの戦車だとバカにするなかれ、戦車が無いよりマシなのである。

そういう底力がロシアにはあることが脅威なのだ。

そんな時代の日本の戦車事情はお寒い限りだ。
こんなに戦車が世界で重要視されているのに、令和6年3月で本州の戦車部隊は皆無となった。
戦車の教育部隊はあっても戦車部隊は無くなり戦車は機動戦闘車という戦車に似て非なる物と替えられてしまった。

北海道には戦車がまだあるといっても激減している。
どんどん戦車が減っている、戦車不要論というバカげたことを提唱したからだ。
74式戦車は全車退役したが溶鉱炉へ行く前にかろうじて保管するという。
遅すぎるがやらないよりマシだろう。

戦車乗員も減り、戦車に乗りたくても戦車部隊も戦車も無いのでは「陸上自衛隊に入隊して戦車に乗りたい」と言ってもほぼ無理な話である。
でもテレビで自衛隊を紹介する時は必ず戦車が出て来る。

詐欺だよね、戦車が無いのに自衛隊は広報で戦車を宣伝に使い、戦車に乗れるよと勧誘して戦車に乗せられないんだから。
かつて私が居た戦車部隊も縮小してしまって、所属していた戦車中隊はとっくに無い。

戦車は簡単には製造できず、どこからか簡単に譲って貰える訳でもなく。譲って貰ってもその戦車に乗って戦う戦車乗員は一日では育成できないのだ。

自衛隊は戦車も火砲も大幅に削減させているが、どちらもウクライナでは大活躍しているのにだ。
言いたいことは多々あれど・・・・。
そういうこととか知っていて欲しいと思っています。

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