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戦車兵気質は短気でせっかち
戦車乗りたくて自衛隊に入隊しても大半というよりほぼかなりの確率で戦車乗りになることは難しい。
それは戦車の数が激減したことにより、戦車部隊も減り熱烈希望しても肝心の戦車が無いのでは希望したって戦車には乗れない。
熱烈希望なんて意味が無いのだ。
もちろん頭も使う、体力もいる、戦闘職種だからヤワな精神力じゃとてもじゃないが難しいだろう。
普通科の隊員は普通科隊員に比べ戦車は楽だと思っているのが多いが、転科してきた普通科隊員は戦車に乗ると重い責任の重圧に苦しむ。
戦車には各補職である車長や砲手、操縦手は当然1名づつしか居ない。
つまりその役職で能力が無いと目立つしハッキリしちゃう。
駆け足がどんなに早くても、銃剣道がどんなに強くても、戦車の操縦させたら下手糞、砲手ならば戦車射撃で射撃しても当たらないなんてことになったら、「行軍しなくて楽」なんて言ってられないからね。
「あいつ使えない」ってなってしまうと・・・。
そもそも自衛隊って職種の決定って教育隊の成績もだが、「適性検査」の結果も大きい。
戦車に合わない適正だと本質的に無理だ。
その適正ってなんだ?と聴かれても知らない。
ただ戦車乗りって気が短く短気、せっかちなのが多い。
戦車部隊にいるとそれが普通なので感じないが、他職種の隊員がみると戦車乗りはメチャクチャ短気でせっかちに映るらしい。
そうなのだ、戦車は戦車の走る速度で物を考える。
「次の道は右に行こうかな・・・・それとも左に・・・」なんて考えてはあっという間に過ぎてしまう。
なので右か左へ行くかは事前にいろいろ勉強して状況に応じて即決断し行動するような気質じゃないとダメなのだ。
だから候補生になると教官・助教からの質問に対して答えが判らなくても取り合えず全員挙手して答える。
普通科、歩兵は歩く速度で物を考えるので「熟慮断行」という言葉があるくらいだ。
戦車乗りの号令はメチャクチャ早口だ、号令を迅速にかけるために車長や指揮官はいかに早く号令を出すか早口の練習をするくらいだ。
単車訓練でも車長は早口で矢継ぎ早に号令が出るように何度も練習していたからね。
YouTubeで総合火力演習や戦車射撃競技会の戦車の号令が無線で流れるので聞いたら判るだろう。
なんて言っているのか一般人や戦車以外の自衛官が聴いて正確に聞き取れる者が果たしてどれだけいるだろうか?
そもそも戦車用語を知らないから理解も難しいのだがね。
よく自衛隊の射撃号令とか真似したり文章にしたりする戦車乗り以外の人は余りいないし、いても間違ったというか「知らないんだな」というのが丸判りのことを言ったり書いたりしている。
短気でせっかちなので喧嘩早いのも多いし・・・。
答えを即答できるくらい普段から学び研鑽しないと戦車乗りにはなれないし、そういう適正が無い者は戦車乗員になっても使えない。
だからなのか、戦車乗りは血縁者が物凄い確率で多いのかもね。
戦車乗りの「血」「血統」というのもあるのかも知れない。
ちなみに私の親戚縁者で自衛隊に入った者は例外なく機甲科で戦車だった。
普通科も特科も施設科もいないのだ・・・・希望してもなれない戦車に枠も少ない戦車乗員に・・・・そういう戦車乗りって多いのも短気でせっかちな遺伝もあるのかも知れない。
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