戦場怪談「日本最大の心霊スポット硫黄島」
日本最大の心霊スポットと言えば?「九州の犬鳴峠?八甲田山?京都の幽霊マンション?某元観光ホテル跡?」確かに怖い怖い心霊スポットだね。
しかし、島全体でたくさんの幽霊が目撃され、「幽霊なんて見えたことない」と言う人でも心霊体験しちゃうところが日本にはある。
東京から1250キロメートル離れた硫黄島、一般人の立ち入り禁止の島だ。
自衛隊の基地関係者か遺骨収集などで許可を受けた者しか入れない島だ。
映画「硫黄島からの手紙」で注目されたから御存知の方もとっても多いと思う。
日米両軍が死闘をした島、硫黄島。
ここに幽霊が出ない筈はない。
私が知る限りでは自衛隊関係者から聴いた話が主だ。
基地の部屋へ入るとコップに水が満たされてあった。
零すといけないと思い、消灯前には水は洗面所に流した。
すると夜中に「水!水をくれ!」と日本兵に起こされた。
朝、その話を同僚にすると「水?おかしいな昨日コップに水を満たしておいたんだが」と言う。
「あぁあれなら洗面所に流しましたよ」と答えると「バカだなぁ、そんなことしたら出るに決まってるだろう、ここは硫黄島なんだ知らないわけじゃないだろう」と呆れられた。
その日の夜、コップ一杯に水を満たしたコップを窓際に置いた。
翌朝、水はきれいになくなっていた。
水はいまでも硫黄島では貴重だ、戦時中なら尚更のことで勝手に水を飲んだ者は厳しい処分を受けたという。
硫黄島は徹底抗戦を栗林大将の指導により行われた。
自決を禁じ「敢闘の誓」には『我等は最後の一人となるも「ゲリラ」に依って敵を悩まさん』と一人10人の敵を殺さねば死んではならんと訓示された。
防衛大学では硫黄島研修が行われ、現地で現地戦術「現戦」が行われる。
その帰路、硫黄島から持ち帰った者は全て捨てる。
靴底の小石一つも見逃さない。
昔、記念に硫黄島からあるものを持ち帰り祟られて亡くなった学生がいるとう。
ただ、ある物が何んであったかは解らない、話をしてくれた防衛大出身の若手幹部も「知らない、だから小石一つでも持ち帰らないようにしてるんだよ」と言った。