怪談「カラス婆の幽霊」

先日書いた「カラス婆」の話。

近所迷惑の「カラス婆」と呼ばれていた老婆。

私は引っ越しして長い事「カラス婆」のことは忘れていた。

しかし・・・・数年前にある怪談話を近所の人に聴いた。

近くの町内会に酷く臭い臭いがすると老婆がカラスに餌を撒いている姿を見るのだそうだ。
カラスは群れをなして一帯を黒くしてカァー、カァーと大音響で鳴くので近所迷惑なんだとか・・・・。

気が付くと老婆は消えているのだとか・・・。

その場には異臭が残っているとも聞いた。

その話を聴いて直ぐに「カラス婆」を思い出した。

私が以前住んでいたアパートに「こういう婆さんが居て」とその話をしてくれた人に話をした。
実は私はそのアパートから引っ越ししたもののそんなに離れた場所には引っ越ししていなかったのだ。
今はもう少し離れたところに引っ越したが・・・。

「ああ、多分その婆さんだよ・・・・噂だけれどね・・・本当か知らないんだけれど・・・・その婆さんアパートの部屋で孤独死していたそうで、なんか猫をたくさん飼っていたとかでさ・・・・亡くなった後に・・・猫も腹減って食べられていたとか・・・臭いも臭くてそのアパート取り壊したって聞いたよ」と言った。

死んでも近所迷惑は止めないのか「カラス婆」と思った・・・・。