冬季遊撃課程 最終想定から帰還

冬戦教は日本唯一の冬季戦専門部隊である。

北海道は寒冷・豪雪地域であり、かつて、ソ連と対峙する第一線であった。

そのため、北方重視の戦略をとっていた陸上自衛隊は兵力・装備を集中させており、冬季の戦闘術の研究は必須であった。

そのため、冬季戦技教育隊では、低視認性装備や隊員の体力低下・損害を防ぐ戦技の研究・開発に力を注いできた。

それにより、雪中戦においては装備でも運用でもアメリカ陸軍をも凌ぐと言われている。

アメリカ軍においても積雪寒冷地部隊の全員がスキー技術を習得していることはなく、自衛隊の雪中戦での戦闘能力の高さは世界屈指であると言われている。

かつては、対ソ連の特殊部隊的な側面が強く、レンジャー課程を優秀な成績で修了した屈強な隊員が各部隊から選抜されて所属し、さらに過酷な訓練を積むという超精鋭部隊であった。

現在は、オリンピックの選手の養成機関という側面がクローズアップされがちだが、特殊部隊としての練度も維持しており、陸上総隊直轄の特殊作戦群と活発に合同訓練を行っている。

また、警察官に対するレンジャー訓練も実施しているため、各県警SATとも交流が持たれている。

夏のレンジャーを修了者でスキーの技術が高い隊員が選抜され課程教育を受けられる。

冬季戦技教育隊でレンジャー教育を受けると、冬季遊撃レンジャーの資格が与えられる。
これは通常のレンジャー教育と異なり、修了者には特別なレンジャー徽章が与えられる。

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戦車兵
チップありがとうございます!!無理なさらず御覧頂けたら幸いです。