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戦車豆知識「擬製弾」

戦車砲弾には、実弾である徹甲弾(装弾筒付徹甲弾 翼安定高速徹甲弾 APDS弾)、対戦車榴弾(HEAT弾)、16式機動戦闘車の105mm戦車砲の「粘着榴弾」等がある。

空包弾(昨今では「空砲」と書かれているが間違いで「空包」が正しい)も当然ある。

それ等の砲弾とは違う「擬製弾」という弾もある。
実弾ではなく、戦車乗員の教育訓練に使ったり、装填訓練とか一般人に戦車砲弾の展示するのに使う弾である。

重さも形も実弾と同じである。

120mm戦車砲の徹甲弾の擬製弾の展示

私が教育を受けた時代は、74式戦車の105mm戦車砲の粘着榴弾の擬製弾であった。

自動装填じゃない時代の戦車砲はいかに早く装填できるかが勝負で擬製弾を使って装填動作の訓練をしたものだ。

私の時代は戦車射撃と言ったら「粘着榴弾」であった。

事故が起きて粘着榴弾射撃は無くなり、12.7mmの口内砲射撃の時代もあったな・・・。

粘着榴弾は16式機動戦闘車で復活した。
きっと今も装填手の訓練で擬製弾を使っているだろう。

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戦車兵
チップありがとうございます!!無理なさらず御覧頂けたら幸いです。