見出し画像

戦車兵の歌パンツァーリート

パンツァーリートは、1933年に作曲られたドイツ陸軍の軍歌であり行進曲である。

戦車兵の心を歌い、勇まししいこのパンツァーリートは古今東西の戦車兵そのものの歌とも言える名曲だ。

アドルフ・ホフマン(Adolf Hoffmann)作曲、クルト・ヴィーレ(Kurt Wiehle)作詞。

元のメロディーは「ルイスカリート(Luiskalied)」という漁師の歌から取られているといわれる。

第一次世界大戦後のフライコールの行進歌「鋼鉄の軍勢(Die eiserne Schar)」が偶然に「ルイスカリート」のメロディーを借用しており、ここからパンツァーリートが作られ、後に親衛隊歌集に収録された。

ナチス・ドイツ時代に作られた曲であるが、戦後もドイツ連邦陸軍で歌詞を一部変更しながら歌われていた。

しかし、親衛隊の歌が収録されているのは問題であるという指摘がなされたため、2017年5月にドイツ国防省は「現代の価値観に合致しない」として、ナチス時代の楽曲の使用を停止した。


映画バルジ大作戦オープニング曲以下、全編で「パンツァー・リート」の旋律を変奏した曲を散りばめているので、ほぼこの映画のテーマ曲となっていると言ってよいが、何よりも物語冒頭、ドイツ軍の若き戦車長たちが片足を踏み鳴らしながら斉唱するシーンが有名だ。

この歌はドイツ以外の国の軍隊にも採用され、一例としてフランス陸軍の第501戦車連隊は行進曲として、また同国の外人部隊は「白いケピ(Képi blanc)」という軍歌のメロディーとして用いている。

なお、ドイツ語の「Panzer」は戦車・装甲車輌などを表す語であり、ドイツ軍戦車の登場する作品で使われることが多いが、この曲が誕生した1933年当時のドイツは、ヴェルサイユ条約によって戦車の開発を禁じられていた。

私はアニメのガールズ&パンツァー版のパンツァー・リート」も好きだ!


いいなと思ったら応援しよう!

戦車兵
チップありがとうございます!!無理なさらず御覧頂けたら幸いです。