自衛隊話でマウントを取る奴
昨日も書いたがXでO女史の親派が自衛隊歴3年の隊員に対して「3年しか自衛隊に在職していないのに自衛隊の全てを知ったつもりになっている」というようなポストをしている者がいた。
ポストをしていた者は自衛隊歴0年、つまり入隊経験も無い。
もちろんO女史も自衛隊へ入隊した経歴も経験も皆無で「聞いてますけど」と言う誰の証言か判らぬ話を根拠に発言している。
それこそ自衛隊歴があるのか判らぬ者も証言だ。
マウントをとりたがる奴にありがちだが、こういう論争って無意味な気がする。
例えば、私が戦車部隊で経験した話を書くとたまに「そんな訓練しないだろう」「そんなことやったなんて30年戦車に乗ったていたが聞いたことが無い」なんて言う話もある。
だが経験しているんだからしょうがない。
北方の戦車部隊、特に機甲師団の戦車連隊と内地の戦車大隊とでは同じ戦車でもやることが全然違う。
これは北海道内の戦車部隊も同様だ。
それに冷戦時代の戦車連隊の話と現代の戦車連隊も規模もやっていることも違うし、同じ連隊で同時期でも中隊が違えばやっていることも違う。
中隊長などの指揮官の方針や指導、訓練で変わるからだ。
他部隊でやらなくても「こんな訓練していた」というのはあって、自分が見聞きしたりやったことが30年以上の自衛隊生活でも無かったからと言って、10年程度しか居なかった自衛官の体験を否定することは出来ないはずだ。
実際、同じ駐屯地の戦車部隊でも練度も経験も訓練量もまるで違うのだから。
食堂で某戦車群の隊員が「今日戦車のエンジン降ろしたさ」と自慢気に言っているのが聴こえた。
陸士長が同僚の陸士長に言っている会話だ。
それを聴いて私は「どういう意味?」と正直思った。
「戦車のエンジンなんてしょっちゅう降ろすし、整備するし珍しくもなんともないじゃん」と。
そうなのだ、部隊によっては同じ戦車部隊でも訓練量も違うので整備の質も量も雲泥の差があって滅多にやらないことも多々あるのにたいし、日常的に普通にやっている同一職種の部隊もあるのだ。
これじゃ北方の同じ時代の同じ駐屯地の戦車部隊の話でも「お前の話大袈裟だよ、戦車のエンジンなんて滅多に降ろして整備なんかしなかったぞ」って話になる。
自衛隊とはそんなものなのに、理解していない奴はそういうことを言う。
もう少しマウントを取るのが好きな奴が気に食わないのが・・・。
「任期制隊員の陸士なんてどうせアルバイトだろう自衛官じゃねーよ」という自衛官、一般人は許せない。
なら自衛官募集で入隊して厳しい訓練や殉職したり、ことに臨んでは危険を顧みず国民の負託に応えることを誓っている者を「自衛官とは認めない」と冒涜する頭の悪い奴と軽蔑する。
ましてや入隊もしていない者が自衛官在職年数差別とかそんなことをよく言えたもんだ。
そういうのって自衛隊内にも一般人にもいるから始末に負えない。