偵察隊
機甲科は大きく分けると戦車と偵察がある。
今は機動戦闘車や水陸両用もある。
もっと細かく言ったら機甲通信や補給の機甲科隊員もいるし彼等は戦車に乗ることはない。
偵察隊は戦車のある第七偵察隊以外は戦車は無い。
その偵察隊も近年は改編で偵察戦闘大隊になっていたりする。
機甲科の新隊員後期教育では、偵察職種の新隊員も戦車職種の新隊員も一緒に機甲科の教育を受ける。
戦車の教育が主である。
幹部になると機甲幹部として戦車も偵察も両方やらないとならない。
戦車部隊から偵察隊へ転属するなんてザラだし、戦車部隊しか経験が無いのに偵察隊へ転属するのも当たり前。
陸曹が偵察から戦車へ転属することは余りなかったが、戦車を増強していた時代には偵察隊から「転科」して来ていた偵察出身の陸曹がたくさんいた。
偵察も機甲科なので「転科」じゃないのだけれど、戦車乗員の経験が無いのだから「転科」したのと変わらないくらい大変な思いをする。
同じ機甲科でも戦車と偵察じゃ全然違うからね。
偵察隊は師団・旅団の耳目となって偵察する重要な役目である。
斥候が主な役目だ。
敵情を覗いて見るような偵察から戦闘もする偵察にとある機甲科幹部が提唱していたが、偵察戦闘大隊となってさぞ喜んでいるのかと思いきや・・・「戦闘が出来る偵察隊って戦車ありきの話で機動戦闘車じゃ役不足どころか使えない」と悲し気であった。
威力偵察にも使えない機動戦闘車じゃね・・・・装甲無いからね。
北海道には偵察戦闘大隊が無いが、どうも偵察は従来通りの偵察が主任務で機動戦闘車は戦闘をするのが主任務で同じ部隊で役割が違うのだとか・・・知らんけど。
それなら戦車部隊を失くさずに戦車と偵察隊で別々にしていたらいいのにと思うが、昨今の隊員不足で編成を・・・・悲しいが人手不足は嫌でも部隊の縮小と統合を余儀なくされるということだ。
戦車無くさなくていいのに・・・機動戦闘車で戦えるのか?と思う。