見出し画像

普戦協同

戦車と普通科が協同して戦うことを「普戦協同(ふせんきょうどう)」と言う。
旧軍も「歩戦協同」と言ったが、同じ「ふせんきょうどう」だ。

よく戦争映画で最前線で歩兵が戦車の陰に隠れながら戦うシーンがあれが歩戦協同だ。
戦車は敵中突破する機動打撃は得意だが、占領はしない。
装甲が厚いので開豁地や遮蔽物の無い場所は歩兵は狙い撃ちされるので戦車と協同するのだ。

私が新兵の頃、機甲師団の戦車乗員であったが、そんなイメージから普通科を護るのが戦車かと思っていたのだが、機甲幹部に「それは違う戦車を普通科が護るのだ」と教わった。

実際演習ではその通りだった。
戦車は図体が大きく敵の火力を集中的に受ける。
なので、敵がいそうな地域にまず普通科を前進させるのだ。

戦車中隊長はそういう地形に近づくと戦車を停止させ決まってこういう指示を配属された普通科小隊へ命じる。
「普通科前へ」と。

普通科隊員が随伴して来たFVやAPCから下車して駆けて行く。
すると無線で「はぁはぁ普通科小隊、○○の台確保はぁはぁ敵影なしはぁはぁ送れ!!」と荒い息遣いで報告してくる。

普通科じゃなくて良かったと思った。

そういうシーンはたくさん見た「普通科じゃなくて良かった」と思うシーンが・・・。

そういう話もいずれ書きます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?