見出し画像

モニカ・ベルッチの無駄使いっぷりが爽快!?「ビートルジュース ビートルジュース」

【36年ぶりの再会】

「ビートルジュース」は1988年の公開だったようなので、
36年ぶりの再会ですか。
ウィノナ・ライダー、あまりお変わりないような。
彼女は好きな俳優さん。
好きになった謎の少年と死闘を演じる「ベロニカの熱い日」が初の出逢いかな?
あれには驚かされました!!
もちろん、「シザーハンズ」には泣かされた…。
「エイリアン4」も良かった記憶あり。
一時は「奇行が…」とかで騒がれたケド、復活、何よりです。
マイケル・キートンは、きっちりメイクしてるから、変わりようが無い??
さすがは600歳😁
今回もティム・バートン監督は、楽しく、騒がしく見せてくれます。
アメリカン・コミック風味が増したかなー??
本当に自分の趣味に徹して、好きな世界を創る監督ですねぇ。


【色々と変化も】

36年が経ち、ウィノナ演じるリディアには娘さんがいる。
で、リディアと関係がうまくいっていない、
その娘が死後の世界に連れて行かれてしまう。
そこで現れるのがビートルジュース。
冥界に住む「人間怖がらせ屋」のビートルジュースは、
人間世界に移住するために、
リディアとの結婚を望んでいた。でも35年前、その画策は失敗。
今回は、「娘を助けてくれるなら結婚する!!」
というリディアの言葉に乗っかって、娘の救出に向かう。
だが、そこは彼のことなので、色々と無茶苦茶なことになってー。

人間界と冥界の境界線を守るため(なのかな)、警察みたいな組織があって、
そこで割れた頭のままのウィレム・デフォーが
刑事(だったか?)として働いています。新たな登場人物。
「憐れみの3章」でもヘンな役どころを、3役、楽しそうに演じてたケド、
ここでも、なんだか妙に躍動していました😀

そして冥界で、何百年もの間、封印されていたという、
ビートルジュースの元妻、ドロレスも登場。
顔に巨大な傷を持ち、
人の「精」なのか「命」なのかを吸い取って、干からびにできちゃう悪役。
ビートルジュースに復讐したいらしい。(復縁したかったのか、もしかして?)
これを演じるのが、モニカ・ベルッチ。
以前は「マレーナ」とかの「絶世の美女」の役が多かった気がしますが、
その後は、クストリッツァに惚れられる田舎の女性の役とか、
リーアム・ニーソンと敵対するマフィアの秘密のボス役とか、
幅広く、様々なヘンな役を演じてきた彼女。
こんな役もやるンですかー。

【モニカ・ベルッチの無駄使いでは??(笑)】

で、この使い方が、なんとも贅沢というか、軽いと言おうか、
なんだか「無駄使い」感が半端なく、
こんなにゴージャスな俳優をねぇ、こんな使い方ねー、
と驚きながら観ることでした。
物語の中では、重要じゃないワケでもないけど、
この役にモニカかー、そーなのかー、
ある意味、爽快なのかもしれん、とかグルグルと思いを巡らすことでした。
が、あとで、
ティム・バートンとモニカ・ベルッチがお付き合いしてるとの情報と知り、
ああ、なんだ、そういうことだったのか、
と思う次第。まぁ、共同作業は楽しかったのでしょう😚
昔の東映ヤクザ映画でも、
自分の好きな女優さんとの共演場面を増やせ、
とスター俳優が、脚本に意見してきて閉口した、
なんてことを笠原和夫さんが書いていたような。
そのパターンとは、ちょっと違うか😅

【ボブが良かった】

36年前と同様、けたたましく、騒がしく、ギャグを繰り出し続ける映画は、
装置や美術も、良い感じで仕上がってます。
セットを観るだけでも楽しいんじゃないですかね、バートン作品は。
「あまりCGを使わずに、手作りで撮影した」っていうことになってるけど、
そうなの??
個人的には、あまり手作り感は感じなかったような…。

しかし、ビートルジュースの手下のボブは良かった。
体が大きくて、顔がちっちゃい、ゾンビ(?)のボブ。
辛い目に遭って、情けなさそうな表情になるのがタマラなかったです!!
可愛かったなぁ😀
あの造形、サイコーです💓

【やはり家族愛、ですかね】

娘のために冥界に飛び込むウィノナ=リディア。
もう他界していたリディアの旦那も存在感を見せます。
冥界の色々な事務手続きも、何かと大変そう。
生きていても、死んでも、手続きって面倒なんだなぁ。
ソウルトレインの存在も面白かった。

で、冥界からの娘の奪還作戦は、果たしてどーなる??
という流れになるワケですが、
そこはそれ、メジャーなアメリカ映画なので。
家族愛ですよね、力を発揮するのは。
でも、やはりバートン印なので、ちょっと歪で、それがイイと思います。

【バートン趣味のディティールを楽しむ】

そんなわけで、「ティム・バートン趣味」が詰まった、この作品。
美術や音楽や、ちょっとしたディティールを楽しむ映画のような気がします。
で、実際にとても楽しかったなぁ。
あっという間の105分。
例によっての「百聞は一見にしかず」で、是非、観ていただきたいです!!



いいなと思ったら応援しよう!

Takashi Hashiwaki
もし、応援していただけたなら、励みになります〜!! よろしくお願いいたします〜💌