昭和の香りが充満!?そして谷垣アクション炸裂!!「トワイライト・ウォリアーズ」が実に良かった!!
【面構えがイイよね!!】
「トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦」
ソイ・チェン監督
ひさしぶりに映画館に行けました。
有り難いことに、ちと仕事が忙しかったのです。
で、選んだのが、
「トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦」。
香港のアクション映画。
いやーーー、堪能した。
登場人物たちが、男も女も、面構えがイイんだなぁ。
のっぺりした役者は皆無。
イイなぁ。
【渡瀬恒彦とアンソニー・ウォン??】
主人公の一人、陳洛軍(チャン・ロッグワン)。
演じるのはレイモンド・ラム。
ポスター中央の人。
渡瀬恒彦の目からケンを取って、ギラつきを減らしたような感じ??
彼と特別な師弟関係みたいなことになる初老の男、
龍捲風(ロン・ギュンフォン)は九龍城砦の顔役的な人物。
演じるのはルイス・クー。
ポスターではサモハンの左にいる人。
彼が実に魅力的でした。
アンソニー・ウォンから毒気を抜いたような感じ??
宍戸錠ともいえないこともない、かもしれない???
そんなわけで(どんなわけで?)、
昭和の香りがプンプンプン と充満!!
だんだんロッグワンが、
「仁義なき戦い 広島死闘編」の山中正治に見えてくる??
(山中は、渡瀬恒彦じゃなくて北大路欣也だけど😁)
【人情、感情、勘定、因縁、復讐心が絡み合って】
九龍城砦では、過去に熾烈な権力争いがあって、
凄惨な殺し合いがあった。
その時に培われた、ロン・フォンギュンを軸とした友情・絆や、
妻子を殺された復讐を誓う者や、
密航して香港にやってきたロッグワンや、
金儲けしか考えない大ボス(サモハン・キンポーが演じます)、
その部下で、野心に満ちていて、
気功で体を鋼鉄化(?)できる悪人などが、
九龍城の中で絡み合っていきます。
仕掛けは万端!! といったところか。
【九龍城のセット(CG込み)が素晴らしい。
行ったことは無いけど、
九龍城って、きっと、こんな感じだったンだろうな、
という空間が築かれていて、凄くイイ雰囲気。
ものすごく研究したんだろうなぁ。
【谷垣アクションは相変わらずサイコー!!】
その狭い空間でのアクションがイイ !!
狭さ、上の空間、下の空間、隣の空間、変幻自在に使っていく。
さすがは谷垣健治アクション監督。
ドニー・イェンの映画なんかでも、いつも素晴らしい仕事をしているもんなー。
バスの中や、バスの外も使ったアクションも見応えあり!!
昔、見た、
WOWOWノンフィクションWのドキュメンタリーも興味深かったし。
(アクション映画が好きすぎて、ジャッキー・チェンに香港にアポ無しで
会いに行ったエピソード、などなど)
良い仕事してます!!
音楽は、こちらも日本人の川井憲次。
「イップマン」などの曲も良かったですもんね。
おお、今回は「ダブル・ケンジ」が参加してたんですね。
【物語は「博奕打ち 総長賭博」みたいに??】
で、物語は、色々と複雑な人間関係を見せていきまして、
なんか東映映画の「博奕打ち 総長賭博」みたいなことに。
三島由紀夫が「ギリシャ悲劇のようだ」
と絶賛したという、山下耕作監督のヤクザ映画。
(こちらも未見の方は是非、見てほしい作品です!!)
そんなこんなで、義理と人情が爆発してました。
【四人の若者の友情も良かった】
チャン・ロッグワンと、
ロン・ギュンフォンの後継者、ソンヤッ、
医者のような存在のセイジャイ、
別の組の若頭的なサップイー。
この四人の言葉にしないけれども、
共に行動し、闘うという、友情の表現も良かった。
多くを語らないところがイイんですよねー。
【龍捲風】
吹き上がる風も印象に残る、この作品。
ロン・ギュンフォンの漢字を見て、
ああ、そういうことだったのかと思うことでした。
凧の使い方も良かったしなー。
【とにかく見て欲しい】
なんだか、まとまりのない文章になってしまってますが…。
何しろ、サービス満点の映画なので、
是非、映画館で観て欲しい作品です!!
出演する人々の面構えを見るだけでも楽しめるかも??
そういえば、映画館では「九龍城」を
「きゅうりゅうじょう」とアナウンス。
ここは「クーロン」と言って欲しいような気がしたことも、
とりあえず、ご報告しておきます😀
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