秋の奈良で神社を回ってご朱印をいただく ②石上神宮
ホテルを早く出たおかげで、
最初の目的地の八咫烏神社お参りが終わって
榛原駅に戻ってきたのはお昼前。
ここから「奈良といえば」の神社2ヶ所を回る予定。
次の目的地・天理のどこかでお昼を食べよう。
近鉄電車に乗ろうと表示板を見上げると、
こういうの珍しい!といちいち写真に撮ってしまう。
鉄オタの方に差し上げます。
次の目的地は、奈良・天理の石上神宮。
昔、奈良時代系の漫画を夢中で読んでいた頃に
奈良時代のこの辺りが舞台の漫画「日出処の天子」で、
主人公の厩戸(うまやどの)王子(いわゆる聖徳太子)の親友で
豪族家の息子の蘇我毛人(えみし)が
自分の一族が打ち負かした古い豪族の娘・布都(ふつ)姫に恋をするのですが、
その布都姫が石上神宮の斎宮だった、という設定になっているので
この漫画を読んでた人々にはおなじみの神社。
天理駅からだいぶ歩く、という事前情報はあったので、
天理のどこかでお昼ご飯を食べるのを楽しみに歩くことにします。
京都駅でお弁当は買ったので、良さそうな場所を探すだけ。
で、天理駅降りてすぐ、
さっそく良さそうな場所発見。
「コフフン」という名の駅前広場施設。
天理も古墳ありますからね、
西山古墳という日本最大規模の前方後方墳で有名。
私は数年、古墳イベントの広報をしてまして、
昨年、大阪・堺の古墳群が世界遺産認定された際に
各地の古墳を持つ地域の行政が
「売り時だ!」と古墳的施設をいろいろ作るのを見てました。
ここもそのひとつですね。
天理駅から、ひたすら石上神宮にテクテク歩く。
歩く道すがら見るのは、沿道に立ち並ぶ
天理教の施設と、天理大学の校舎。
普通のマンションのような建物に厳かな瓦屋根が乗った、独特の建築です。
天理は、天理教の街ですから。
「おやさとにようこそおかえり」と書かれた垂れ幕、
「詰所」と看板の出ている宿泊施設がたくさん。
紫色の地に背中に白で「天理教」と書いてあるハッピを着た信者さんが
仕事場と思われる工場から昼休みに出てきている。
という、不思議な光景に実は見慣れてます。
高校の時の部活の夏季合宿で天理に来たもので。
部活のOBが天理大学に進学したご縁で、天理大学の施設を使わせていただけることになり
天理の詰所に泊めていただいて合宿しました。
朝6時に信者さんがお勤めをなさる鐘の音で起き、
山の辺の道をジョギングしました。
思えばその時、石上神宮にも寄ってるかもしれん。
天理教の施設と天理大学の間をひたすらテクテク歩いて、
ようやく石上神宮に到着。
神社あるあるですが、こういう一般道からの入口から
本殿までがだいたい遠い。
さらにテクテク歩いて、
鳥居にたどり着く。
古い神社の鳥居は白木や木の地肌のものも多い。
で、鳥居をくぐるといきなりのニワトリ。
しかも皆さんそこそこ派手。
なんでニワトリ?と思ったら
ちゃんと説明書きがありました。
天の岩戸の前で鳴いたニワトリさん由来なのですね。
そしてここのニワトリは木の上で寝ても落ちないので、
「落ちない系」のご利益があるとのこと。
受験ですとか、運気とか、業績とか。
「高所作業」は切実なご利益でしょう。
駅からかなり歩く距離なのに、参拝客は多い。
車で来られるんでしょうね。
とにかく何とか、本殿に到着。
屋根の曲線が美しい。
ご朱印もいただきました。
「〜に行ってきました」お土産お菓子並みの分かりやすさ。
「石上神宮に行ってきました」が分かりすぎる。
さて、この時点でまだお昼ご飯を食べていません。
天理教施設と天理大学の合間では
お弁当広げるのは気が引けるし、
神宮内で食べるのもなぁ。
京都で買った帆立炊き込みご飯弁当が楽しみなのに。
早くも昼過ぎ、
トットとお弁当食べて最終目的地に移ろう。
行きに歩いてきた屋根付きマンション風の天理建築の間を抜けて
ひたすらまたテクテク歩く。
50年前からあるでしょう的門前町の商店街を抜け、
天理駅前に到着。
そう、ここにはコフフン広場がある。
テーブルコフンでお弁当を食べました。
さぁ、まだまだ陽も高い。
この調子で「奈良と言えば」神社巡りのオーラス地点に向かおう!