「できた」に注目する。それを「続ける」ことが難しい。
四児の父。三つ子とお姉ちゃん育児奮闘中です。令和になって三つ子が生まれました。お姉ちゃんのときはオムツ替え実質2回の育児全然しなかった父親が三つ子と向き合う中で考えたことを記します。
今回は、三つ子の発達について書こうかなと思います。
一般に、多胎児は在胎週数や発育状況により小さく生まれることが多いです。また、新生児医療の進歩もあり、以下2018年の情報ですが、約10%もの赤ちゃんが低出生体重児で生まれています。
厚生労働省の人口動態統計によると、2018年に生まれた赤ちゃんは91万8400人。そのうち、生まれたときの体重が2500g未満の赤ちゃんは8万6269人(9.4%)、1500g未満の赤ちゃんは6742人(0.7%)でした。
三つ子の発達に差が出てきた。。。と思っているのは自分だけだった!?!?
我が家の三つ子は、低出生体重児(2500g以下)が一人、残りの二人は極低出生体重児(1500g以下)で生まれています。三人が成長するにつれ、その発達具合に差が出はじめます。周りの皆さんは発達がゆっくりなんですねと表現してくださいますが、一時期、自分は、三つ子のうちの一人が ”できないこと” が気になっていました。あるとき、
「まだ、◯◯できないね」
とつぶやくと、妻は、
「そんなことないよ△△とかはできるようになっているよ」
とサラリと答えるのです。
周りとの差に目が行くの自分。できること、その子の成長に注目する妻。
発育曲線に追いつかない。。。と気にする自分と妻。
発育曲線というのが母子手帳に載っています。横軸に年齢、縦軸に体重や身長がとってあって徐々に大きくなっていく様子がわかるもののことです。小さく生まれた赤ちゃんは発達をきちんと追っていく必要があります。我が家の三つ子も病院に定期的に通っています。病院に通うたびに身長体重を計測しますが、三人のうちの一人は、なかなかその曲線の範囲内に追いつかないのです。そんなとき、追いつかない追いつかない(赤矢印部分)と気にしている自分と妻がいました。
ある時、病院の先生がおっしゃったのです。
「追いつくというよりも、その子の成長が止まってしまわないかを見ています。」
自分も妻もやはりその子の成長に目を向けないといけないな(青矢印部分)と再認識するのでした。※成長が止まってしまった場合は、適切な処置が必要となります。そのあたりは、先生方もきちんと見てくださっていると思います。
リトルベビーハンドブック
Facebookのなかで友人の友人が小さく生まれた赤ちゃんのためのハンドブックを紹介していました。
小さく生まれた赤ちゃんの親御さんは、母子手帳の◯ヶ月検診で
〇〇ができた→はい・いいえ
の欄で ”いいえ” に丸をつけ続けることに多くの方が不安を皆抱えているだなと感じました。自分は、そもそも「できた」に注目すらできていなかったですし、できたに注目できたとしても、「注目し続ける」ことは更に難しいと思います。そんなときにハンドブックがパパママの手元にあればできたに注目し続けることの助けになって気持ちが楽になるではないかと思います。ぜひ、多くの小さく生まれた赤ちゃんのご両親の手元に届くことを願っています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?