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生地選びに苦戦するの巻【三】

先日の笠岡縫製さまとの商談で、デニムに必要なさまざまなサンプルをお借りしました。そのお借りしたサンプルの中から、今日は生地選びをします。

「はき心地にはこだわりたい。ストレッチはどのくらいあったほうがいいんやろか…。硬すぎず伸びすぎず…。う~ん、難しいなあ。」

デニムのはき心地やストレッチ性を大きく左右する生地は、oz=オンスで表される重さによって性質が決まります。

oz=オンス
デニムの生地の「重さ」を表す単位。1平方ヤード(1平方メートルより少し小さい)当たりどれくらいの重さがあるのかを意味します。
●1オンス=28.35グラム
●有名なLevi's(リーバイス)の501ジーンズは13.5オンス(約380グラム)で、硬くて伸びないのが特徴です。
●オンスの値が小さいほど軽くなりますが風合いは損なわれます。反対に値が大きいほど重くなりますが風合いがでます。

今回初めてオンスというものを知りましたが、自分の好きなオンスを知っておけば今後のデニム選びに迷わないかもしれませんね。

私が穿きやすいデニムの感覚に最も近いという理由で、今回使用する生地は11オンスに決めました!!約1平方メートル当たりの重さはおよそ330グラムで、あのリーバイスジーンズと比べると軽い生地になります。

と、ひと段落したのも束の間で、11oz(オンス)の生地にも色んな種類があることを知りました。こんなにもバリエーションがあるのか…めっちゃ悩む~

デニム生地たくさん

どれも同じように見えますが、触ってみると手触り感が全然違いました。

どれもすごく良いのに、この中から選ばなあかんとは大変や…。

私自身じっくりとデニムのこだわりを考えていたつもりでしたが、生地に触れあうことでデニムの奥深さをさらに知ることになりました。

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ここで余談ですが、みなさんはデニムの生地を織りなすタテ糸とヨコ糸の色は違うということをご存じですか?

正確に言うと、タテ糸にはインディゴ染料で藍色に染めた糸を使用し、ヨコ糸には染色していない未晒し糸を使用します。そのため、デニム生地特有のざっくりとしたブルーの色味ができあがるのです。

最近のデニム生地を見ると、ブルーだけではありませんよね。ホワイトやブラック、中にはレッドやブラウンといったカラーデニムもあり、色だけでもたくさんの種類があります。そして、そのどれもがタテ糸を染色するだけで色を変えられるんだそうです。

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先日お伺いした笠岡縫製さまの社長に、デニムのタテ糸とヨコ糸をほどいたものを実際に見せていただきました。白いヨコ糸は綿100%でできておりとても丈夫なんだとか。そして、綿のタテ糸にポリウレタンやポリエステルなどを混ぜることでストレッチがきくのですが、それと同時に切れやすくなるそうです。

こうして糸のことを考えているうちに、中島みゆきさんの「糸」が頭の中に流れてくる(笑)た~てのいと~は~あ~な~た~♪

そんなこんなでじっくり時間をかけて、ようやく生地が決まりました!!!よし、いいぞ!

今回の生地選びはわたしにとって大きな一歩となりました。

オンリーワンのデニムを目指してもっと頑張ります。




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