
変わり続ける世界を楽しめる人が強い
世の中は日々変化しています。テクノロジーの進化、価値観の多様化、働き方の変化……。そんな変化に順応し、新しいことを楽しめる人こそ、これからの時代を生き抜く力を持つと思います。「変化」を楽しめたら、人生はもっと面白くなる。私自身の経験を交えながら、その大切さをお伝えします。
変わることを恐れず、新しいことを取り入れる

仕事でデータ分析を教える場面がありました。効率的な方法を模索していたとき、専門家にアドバイスを求めたのです。すると、「Pythonの書き方を教えるより、ChatGPTにコードを書かせたほうが早いですよ」と言われました。最初は驚きましたが、試してみると本当に効率的でした。
この瞬間、「変化を受け入れることで、自分の可能性が広がる」と実感しました。新しいツールや技術に対して「難しそう」「今のままでいい」と避けてしまうのはもったいないです。変化に柔軟でいることで、自分の能力や視野はどんどん広がります。
技術の進化に対する反応は、以下の3つに分かれると思います。
受け入れて活用する
見て見ないふりをする
反抗する
世界史の授業で産業革命時のラッダイト運動(機械破壊運動)を学んだとき、「なんて無駄な抵抗だ」と思いました。でも、現代でも似たようなことがわりと頻繁に起きています。どうせなら、変化を受け入れて前に進む人でありたいですね。
「昔のやり方」に固執せず、柔軟に考え方を変える

「今までのやり方が正しい」と思い込んでいませんか?
確かに慣れた方法は安心感がありますが、昔ながらのやり方が必ずしも最善とは限りません。新しいアイデアや視点を取り入れることで、驚くほど前に進めることがあります。
例えば、部署に加わった新しいメンバーが、その人がこれまでとは違う視点で業務に向き合い、今まで誰も気づかなかった問題点を指摘したとします。
その指摘を受け入れ、チーム全体で改善に向けた意見交換を始めれば、コミュニケーションが活発になり、働きやすい環境や新たなアイデアが次々と生まれてくるかもしれません。そして、少しずつ部署全体の雰囲気が良くなり、前向きな変化が広がっていくことでしょう。
一方で、「今のやり方が一番だ」と固執してしまった場合はどうでしょう。新メンバーの意見を無視して、変化を拒んでしまえば、せっかくの改善のチャンスを逃してしまいます。指摘された問題点は放置され、チーム内のコミュニケーションは停滞し、チームの成長も止まってしまうかもしれません。
大切なのは、「当たり前」を一度疑ってみる柔軟な姿勢です。小さな変化を受け入れることで、大きな前進が見えてくることがあります。
「今まで」を否定することは、自己否定ではありません(ここが感情面を含めて混同されるケースが多い気がします)。
小さな挑戦が、大きな変化を生む

「変わりたい」と思っても、なかなか行動に移せないことってありますよね。でも、変化は大きな決断だけでなく、小さな挑戦の積み重ねからも生まれます。一歩踏み出すとき、ものすごい覚悟や決心が必要だと思いがちですが、実は「ちょっとやってみよう」くらいの軽い気持ちで十分なんですよね。
例えば、小さな努力をコツコツ続けると、10年、20年後には驚くほどの差が生まれることがあります。学びを積み重ねていくと、効率もどんどん上がっていくものです。昔は同じレベルだった友人が、久しぶりに会ったら「別人のようだ」と感じることもあるでしょう。
逆に言えば、今からでも遅くはありません。世の中の多くの人は、目の前のタスクに追われて積み重ねを意識できていないのが現実です。だからこそ、年単位で少しずつ学びを重ねていけば、必ず能力は高まります。
迷っているなら、後悔しないためにも、やりたいことに挑戦してみればいい。
私自身、大学に合格したとき、「自分の努力が報われた」と感じました。それを機に、「やらない後悔より、やる後悔」を選ぼうと決めたんです。バンジージャンプやスカイダイビングにも挑戦しましたが、やってみると「意外と大したことないな」と思うことが多かったです。
怖がらずに小さな一歩を踏み出しましょう。その積み重ねが、やがて大きな変化や成長へとつながります。
失敗も笑い話に変える「楽しむ力」

挑戦すれば失敗はつきものです。でも、どれだけ失敗しても、恥をかいても大丈夫。10年後に振り返れば、「あんなこともあったな」と笑える日が必ず来ます。
私も何度も失敗し、恥ずかしい思いをしてきました。それでも、「次はどうすればうまくいくだろう?」と考えながら、楽しむ気持ちを忘れずに乗り越えてきました。挑戦することを楽しめたら、どんな変化も乗り越えられます。「楽しむ力」こそ、変わり続ける世界を生き抜くための最大の武器になります。
変化に適応することで、未来はもっと面白くなる

変化を楽しみ、適応し続けることで、未来は確実に面白くなります。新しいツール、新しい考え方、新しい人との出会い……。それらはすべて、自分を成長させるチャンスです。
意味のないプライド(というよりは見栄)を捨て去りましょう。「バカになれる人」が一番強いですし、幸せになれると思います。
変化を恐れず、自分を信じて一歩踏み出す――これだけで世界は大きく広がります。「変わるって楽しい!」と思えた瞬間から、新しい景色が見えてきます。
ちなみにの話
日野出株式会社のMVV(Mission, Vision, Value)のValueは「陽気な変人」です。
「変人」は、ネガティブな意味で使われることも多いですが、当社ではポジティブに捉えています。なぜなら、変人には次の3つのタイプがいるからです。
変わっている人(違いがある人)
変われる人
変えられる人
このような「変人」に僕もなりたいです。そして、そんな仲間と働きたいと思います。
※「陽気な変人」の「陽気」は、包装“容器”と“陽気”をかけています。陽気な変人になりたい。
変わることを楽しみながら、柔軟に進んでいきましょう。どんな時代が来ても、その姿勢が未来を面白くしてくれるはずです!