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編集をやってみないか、と誘われた

ノベルジャム著者枠参加への道のりその2(え! シリーズ化なの? だって物語始まってしまったからさ)。

さて、不合格通知を受け取ったという昨日、書いた話の続きです。

ノベルジャムとは、こちらね。

この最初の合格者決定通知後に配信された上記の記事にも、役割変更の打診をした旨が書かれてありますが、あちきも受けました。

そりゃあ、もう遠慮がちに――。

なぜなら、私は参加するにあたり、遠方からなんで、参加費にプラス6万近くかかるんですよ。その上で希望枠ではないというのは心苦しいということで――。

ただ編集の足りなさはわかっていたので、さもありなんなんすが――。

せっかくのお誘いでしたが、編集はお断りしたんです。書きたい人であるのはもちろんだけど、編集に自信がない。

シナリオライター履歴は長いし、広告代理店にいたときはディレクターもしてたけど、人の書いたものを取りまとめたことはないんです。これ、この職歴の長さでは珍しがられる。

あえて断ってきたから。

ひとつには書くのが早いんで、人にやるくらいなら、自分で全部書けますってなります。まず書くのを人には譲りません。譲るときはディレクションは他の人にしてもらいます。

文章はうまくないけれど、速さだけはあるんですよ。仕事始め、一度も東京に住んだこともない縁もない私が仕事を得ていたのは、この筆の速さです。「西に筆の速い人がいる」という噂を聞いたのでと私にメールしてきた方もいました。(西!? すでに九州というくくりでもない!)

一週間に完納させたシナリオ量では750KBというのがあります。提出だけだともっと多いです。

原稿用紙30枚程度なら一日で構想から書けます。そしてそれで文学賞の最終候補にもなりました。

先日一日1万字問題がTLに流れてきてました。全体の流れを見て、「へー、最近はそんなに書かなくていいんだ」と思ったけど、私が書き始めたときは、コンシューマ1本やろうと思ったら、ひと月に1メガは書かないと、プロはそれくらい書かないと暮らしていけないよと言われてました。

実際、まるまる1本全部書く人、それでメジャー製品を出している人になると、がくんと人が減るんで、昔と今じゃ規定の仕方が違うのかも。(今はアプリがあるけど、昔はなかったんだよー。当たり前か。以前はコンシューマ書きがプロの標準だからね)

人に資料を渡し、説明し、品質を同一にし、まとめる、調整する。シナリオディレクターさんは優秀な方じゃないとできないと思います。でも大変。時間もかかる。メンタルが削られる。その点、自分ひとりでやれば、その部分が節約できるからね。人の直しをしている時間があるなら自分で書いていたい。

何より、編集と書き手では能力が違う!!

自己評価のとても低い私は、うまい下手の判断もできない。誤字脱字の王様なので、ひと様の誤字脱字を見つけることはできない。

まして小説!

文体の正解なんてあってないようなもんだ。以前、「正しい日本語なんてないよ」にも書いたけど、文章は変わっていくものだから、生き物だからね。娘の文章とかもう違う生き物だよ。でも彼女たちの世代はそれが標準だったりする。そして娘はそれでよく売れている。(ちなみにですます、であるが混在しているものをよくnoteに書きますが、あえてです。リズム重視なんで)

今ってよく仕事メールでも文末に「……!」ってのが来る。でも私はこれがよくわからなかった。「え、ここで疑問形くるっ?」てところに「……?」とかシナリオの中にも普通に登場する。以前は見たこともなかった。たぶん、こういうのを使わないと文章が古いと言われるのだ。そういう世界だよ、文章って。年寄が「それは正しい文章ではありません!」と言ったところで、「それはあなたが古いだけです」と切られるだけ。以下にも書いたけどね。

ちなみに上記で書いた「昔のガラケーは解像度が低くて漢字はなるべく開いてた」ってのが、今YouTubeの動画シナリオやってると「ひらがなだけだと目から入る情報量が少なくなるので、なるべく漢字を入れてください」というオーダーになる。媒体が変わると基準が変わるんだな~と思った。

面白い!

(――てか、どれだけ古いんだ私。ええ、ダイヤルQ2時代のゲームシナリオ作ったくらい古いです)

文学賞を獲ったもののなかには、ずっと「。」がないまま何ページも続くものもある。文章術でいえば、それはNGだけど文学賞クラスだ。

それと、最近青山シナセンの本科にいってるから、ひと様の作品を講評する場にもいるんだけど、まーできないできない。全然いいこと言えない。もう落ち込むレベルで毎回コメント力がない。できる人、尊敬するわ。

無理――。

と早々に思っていたので、即座に断ってしまった。まだシナセンでコメント力を磨いてからならいいけど、なんせまだ2回くらいしか出てない。修行させてくださいってレベルだ。

他に編集をしてくれそうな人はいないか打診も同時に受けていた。実は今回、最初から編集やデザイナーを連れてきたら、ほぼ当確という条件が出ていた。それくらい編集がいない。

何人か心当たりはいたんだけど、最初の応募では私は単独で応募した。私から声をかけられた編集の方は著者締め切り後だったと思う。

コメントの少なさや編集タッグなどをやらなかったのは、それでも選んでくれたら出場しようと自分に枷をかけていたせいだ。

こちらの記事にクラウドファンティングの著者枠宣伝を書かせてもらったけど、あれも枷だ。

あそこで参加してる人が出てきてたら、私の出場はなかった。でも、そこは運命に聞いてみたのだ。

私の参加はありやなしや~♪ってね。

そりゃあ、滞在費に5万も6万もかかるなら、理由がいる。選ばれたという理由がいるんだよ――!!(地方民の叫び)

さて、次回は「落ちたから当日はひとりノベルジャムをしようと思っていたこと。おりゃあーーー殴り込みじゃああーーー!」を書こうと思います。

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