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百物語68話目「花壇に埋めましょう」(実話怪談)

一緒に仕事をしたことのあるライターさんで、バリバリ霊感というか超能力というか、勘の強い人がいた。

彼女はディレクターさんと電話していたときも、ディレクターさんの部屋の様子を次々に当てていったらしい。あまりに当たりすぎたことが怖くて、ディレクターさんがしばらく彼女に連絡できなかったと言う。

で、その彼女に、今までで一番怖かった話を聞いたんだけど……。オカルトじゃないけど、怖いんだな、これが!

彼女には幼馴染の女の子がいた。

「お母さんと、花壇を作ったことがあるの」

たくさん土をもらなくてはいけなくて、お母さんはまだ小さな女の子にも手伝わせていたのだ。

庭にできた立派な花壇。寄せ植えをしたたくさんの花。

でも、その日から女の子のお姉ちゃんが消える。

お母さんが殺してたから――。

女の子がさせられていたのは、自分のお姉ちゃんを埋める手伝いだった。

実際にあった事件だよ。

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