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百物語34話目「重いコンダラ」(実話怪談)

金縛りにあった回数が多いのは中学生の頃だ。

成長期と金縛りは関係あるのかな?

でも、大抵、「動かない!」「いっか。寝よ」となって、朝まで眠るパターン。

中学の先輩に話すと、「うっそー! 上に人が乗ってきて苦しいやーん」言われた。

でも、私の場合は単に動けないというだけが多い。

そんな中、いつもと違う金縛りにあったことがある。

金縛りにあっている間中、頭の上の方をコンダラがゴロゴロと何往復もしている音がしていたのだ。

コンダラ……。

若い人にも通じるだろうか。

その昔、今や安室の女で有名な古谷徹さんが声優主演を演じた「巨人の星」のオープニングで、飛雄馬が整地ローラーをかけるシーンに「重いコンダラ」がかぶさるところがあって(調べてみたら都市伝説みたいだけど)、整地ローラーのことを「コンダラ」と言ってた。

で、そのコンダラがゴロゴロ凄いスピードで行き来してる音が、金縛りの間ずっとしたのだ。

「なんで?」

と、思ってたんだけど、後にラップ音の中には、そういう種類のものがあると知り、「あ、やっぱりあれは霊的な金縛りだったんだ」と思った次第。

もしかしたらあなたも、コンダラの音だと思ってたら、ラップ音かもよ!

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