わがまま三昧の老父母を東北に連れていく話(3)ケチしかつけない母
東北旅行3日目。
岩手の龍泉洞に泊まり、龍泉洞観光の後、南下して、中尊寺、銀山温泉経由で天童温泉に宿泊のちょっとしたハードスケジュール。
私も息子にはゆったりスケジュールでも、80超えのじーさんばーさんだからね。
ゆったり目にスケジュール組んでみた。
そもそもこの旅の始まりは、母が龍泉洞に行きたいと言い始めたことからなので。
遠路はるばるやってきたよ。
入場料1,100円となかなかお高いが、後になってわかったんだけど、龍泉洞と道を挟んだ向こう側に小規模の鍾乳洞があって、そこが博物館のようになっている。
そこを含めての料金だった。
龍泉洞は、湧水が美しい鍾乳洞。
道も整備してあって、途中までは、車椅子でも行けるそうなので、ジジババでも十分歩けた。
最後に急な階段があり、そこからはお年寄りは無理そう。
挑戦してみたけど、父がフラフラしてきたとギブアップ。
私と息子で行ってきた。
てっぺんまではかなり厳しい登りだったから引き返させて良かった。
上からの眺望は素晴らしかったけどね。
で、ジジババは途中で引き返したから、結局は3分の2くらいしかみれてなくて、お向かいの博物館も疲れたと見てないから。
結果、
「大したことなかったわね〜。イタリアのなんとかの方が良かったわー」
と母。
「石筍もないしねー」
いや、湧水が有名なとこだから、下から伸びてくる石筍は確かに少ないけど、澄んだ綺麗な湧水を貴女は見たんか??
「日本3大鍾乳洞を大したことないと言われたらなー」
と息子。
ほんとじゃ、どこに連れて行けば満足するんじゃ。
そもそも、行きたい言ったのは
あなたです。
この後も一事が万事、この調子で。
だいたい食事の時が酷い。
まずは立派に並んだご馳走を一瞥して、必ずしかめ面で
「わーー多いわねーー」
いや、こうゆうとこはさ、少ないと言われるよりは、食べきれないくらいふるまうのが、普通のサービスで。
だいたい多めの食事だよね。
食べ切れなかったら黙って残せばえんだよ。
お酒を飲んだら食べられないからと、美味しそうな釜飯も、ジージの分はいらないと断ってる。
自分のだけじゃなくて、ジージの食事の量も仕切るのがばぁば。
断られてもねー。
ばぁばは手をつけずに残しておけば、従業員が食べるからというけど、
そんなはずはないと思う、、。
コロナもあったのに。
しまいにゃ、
「米粒一つでどんだけ米が育つかと言われて育ったんだから」
と、説教が始まる。
いやいや、口コミナンバーワンのお料理の美味しいホテルを2泊とも厳選してるのに、
やれこれは美味しくないだの、
これは私嫌いだからだの、
こんなにたくさん食べれないだの、
とにかくケチが止まらない…
否定的感想は黙っておいて、美味しかったものだけコメントするか、
もしくはジージみたいに黙って食べて、嫌いなもの、多くて食べられないものは黙って残せばいいでしょ。
飲み放題のとこだったから、私も酔っ払って抑制が効かなくなってる。
「あー美味しかったね。ご馳走で食べ切れなかったわね〜って、言っときやいいでしょ!!」
と、声を荒げてしまった。
たぶんだけど、ケチをつけるのはただの癖で、本人は、不満を溜めてるわけではない。
案外楽しんでても、ついついいろんなことが気になり、思ったことをすぐ口に出す。
娘だから余計にね。
気を遣わない。
でも旅行をセッティングしてくれた人には失礼だし、
素晴らしいおもてなしをしてくださるホテルのスタッフの方にも失礼だし、
聞いてる人も気持ちよくないのに。
自覚がないし。
しかも、もっとタチが悪いのは、しばらく経ったら、自分が言ったことをほぼ忘れてる、笑。
え?そんなこと言った??
とか言い出す。
最初に戻るけど
龍泉洞もね、
忘れてるけど。
ばぁばが行きたい言うたんよ??
イタリアの何とかかなんか知らんけど。
はるばる何時間も息子と私で運転してやってきたんだから。
それ、覚えといてほしかったねー。
まぁ、母がケチつけなくなったらヤバいってことで。
私はこんなばあさんにならないようにしようと、人の振り見て我が振り何とか、だわ。
母についての愚痴が長引いた。
旅行記でも何でもなくなってきた…
中尊寺、銀山温泉の話はまた後日。
まだまだ珍道中は続きます。
読んでいただきありがとうございました。