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やっとのことで決まったジジババの終の(?)すみか

私の老父母が、今我が家の近所のUR団地に住んでる。

団地の中にスーパーも郵便局もクリエイトもあって、駅までは部屋のすぐ近くのバス停からバスもあって、とっても便利なとこなんだけど。

父が脳梗塞をやったり、
母も体力に自信がなくなってきたらしく。

もうちょっとサポートがしっかりしたところに入りたいと、いつの頃からか盛んに言い出した。

調べたら、「サービス付き高齢者住宅」(サ高住)という住宅があると。

まだ要介護はついてないので、介護保険は使えない。
自立型で夫婦二人で入れる住宅を探してみた。

ところが・・・

この近辺だと、ま〜あ、なかなかない。

ちょっと手頃な値段のところは、ほぼ満室。
お、空いてる?と思ったら、べらぼうに高い。
誰が入るんじゃ????

そういや、昔「やすらぎの郷」っていうドラマ、やってたな。と思い出す。
石坂浩二さんやら加賀まりこさんやら、元芸能人が入るようなとこ、という設定だった。
素敵なとこだったわ。
みんな一軒家に住んでて。

ああいうお金持ちが入るようなところは、探せばあるのかもだけど、
年金暮らしの庶民には手が届かない。

両親は昔、神奈川の海岸の近くに住んでいたことがあって、
そこの生活がとっても快適だったと、忘れられないらしく。

何度もその辺りがいいと言ってたんだけど。

如何せん、我が家から遠すぎる。

と思って、諦めさせようとしてた。

昨日も、我が家の近く、一軒だけ空いてるところを見つけて行ってみたが、
どうにも色々気に入らないらしい。
ベランダがないだの。
お風呂が共同なのもなんだか不便だしと。
確かにね。

どうでもいい話なんだけど、こう言うところの打ち合わせのたびに、ばぁばは、自分の母が入っていた福岡の施設はどうだったの、こうだったの、と。
どうでもいい情報をぶち込んでくるし。
別に比較してどっちがいいとか言いたいわけでもなく、
ただ、思いついたことが口をついて出てしまうだけのことなんだけど。

まぁ、職員さんにとっては、極めてどうでもいい情報。

ジージは、耳が聞こえてないので、さっきまで一所懸命、職員の方が説明してくださったことを、また聞いてくる。

「で、光熱費は自分で払うんやな?」とか。

だからーーー

コミコミです、言うてたやん。

こんなことの繰り返し。

車でないと移動もままならないので、私が付き合ってあげたから、まだ話を切り上げてやったり、短縮化されたけど。
あんなこんなのお年寄りの相手をされている、こう言うところの職員さん、本当に大変だな、と思った。


で、やっぱりうちの近くにはない。
でも寒くなる前に見つけたい。

と言うことで、

第一希望の海岸沿いのところ、たまたま一室空いていると言うので、行ってみた。

やっぱりここがよかったんやね。

ジージもバーバも、部屋を一瞥して

「ここにするーーー」


と言うことで。

私も折れました。
確かに環境がよかった。
横浜市内や川崎市内と比べると。

屋上から海岸が見渡せるのもいいし。
お散歩に海岸沿いをぶらぶらも楽しいだろうし。

そんなに新しいところじゃないけど、こぢんまりして、職員さんも親切。
(まあ、職員さんが、不親切なとこなんかなかったけどね。)

案外、うちからでも、車なら1時間以内で行ける、

ってことで。

ついに!

ついに!

決めてきましたーーーー

5〜6軒、みて回ったけどね。

結局、初心貫徹できて、ばぁばはご機嫌でした。

まあまあの広さがあるワンルーム。
まぁ今のU Rとどっこいかな。
二人で顔を突き合わせて、この部屋で過ごすのかと思うと、大丈夫か?と言う一抹の不安もあるが。

まぁ、なんとかここに元気で長くいられるように。

二人の健康を祈るばかりです。

はしゃぎ回った母は、車の中でもずーーーっと喋ってたわ。
目につくもの、目につくものに、コメントする癖があるんだけど。
エスカレートしてた。

トンネル通るたびに、照明の、ここは明るいだの、ここは暗いだの。
あの車、さっき抜かして行ったのに、またここにいる、だの。
あのマンションは日当たりが良さそうね〜、どこかしら?だの。

そしてナビがちゃんと教えてくれるのに、
上書きして意味不明の指示をしてくるので、全く紛らわしい。


まぁ、とにかくお二人ともご機嫌で何よりでした。

これからまた引っ越し作業が一悶着ありそうだけど。
まぁ、最後の親孝行かもなので、私も頑張って付き合おう。

お読みいただきありがとうございました。

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