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『ロボット・ドリームズ』感想

本作は海外のアニメ映画で、公開前から(米国)アカデミー賞長編アニメーション映画賞ノミネート等話題になっていたため、見たいと思っていた。しかし、このようなディズニーでもなく、スペイン・フランス合作といった類のアニメ映画は、もう少し小規模公開されるものだと思っていたから、巨大シネコンで1日4回もかかる映画だとは思っていなかった。まあ、どちらにしろ見るつもりだったので見てみたのだが、巨大シネコンが1日4回かけるくらいの、非常に大衆向けに作られた安定感ある高品質アニメ映画だったのだ。

あらすじとしては「出会いと別れ」。人生を生きている人には非常に共感しやすい、ほろりとくる映画という感じなのだが、本作独自の良いところは画面一杯にいる動物姿の住民たちが小ネタを繰り出してくれているところ。中には万引きをしている人も。なんとなく、シンプソンズ的なわちゃわちゃ感がある。なのでまあ、そういった根底の部分は素晴らしいアニメーションが展開されており、ストーリーの方は王道のまさに「名作映画」と呼ぶに相応しい感じで、誰でも見て大丈夫な映画です!という感想です。

個人的に一番好きなのは冒頭の一人PONG。そして謎のチーズマカロニ冷凍食品、テレビを見ながらストローを吸おうとしてストローがあっちに行ってしまうところ。そういう細かいところには好みなポイントが一杯詰まっていましたね。ロボットがドッグを想うあまり夢オチを繰り返すのだけれど、そこに挟まるネタも色々と洒落ていて良かった。

本作にはセリフがない(叫び声的なものはある)のだが、それは全く気にならなかった。それを映画の要素として記すのを忘れてしまうほどに、セリフはないけれどストーリーはしっかりした映画でした。

そもそも、私もあんなロボットの友達ほしいんだけれど、いくら出したら買えるんですか?まずそこが羨ましい……。

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