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強く、美しく、オーセンティック。株式会社HINOEの立ち上げに込めた想い。

株式会社HINOEの代表をしています、矢本(やもと)といいます。みんなには "やもっち" と呼ばれています。初投稿のため、先ずは少し自己紹介をさせてください。


兵庫県姫路生まれ・加古川育ちで、今は神奈川県の藤沢市に住んでいます。18歳まで関西にいましたが、大学進学でハワイとバンクーバーに計4年間留学。カナダ・ブリティッシュコロンビア大学を心理学専攻で卒業し、今は会社を経営しながら立教大学の博士前期課程で経営学(組織開発・人材開発・リーダーシップ)を学んでいます。

立教大学(池袋): 正門前にて

人の気質やパーソナリティの違いがどのように経営インパクトに影響を与えるのかに興味があり、心理学 x 経営学 を背景に、"自分ならでは" のリーダーシップ開発を探究しています。(後述しますが)自身が内向的な人間故に、特に「内向型のリーダーシップ開発」に関心を寄せています。

社会人になった最初の5年程は貿易実務・人材紹介の営業をしていましたが、キャリアの大部分は企業人事・研修講師としての歩みであり、これまで三井物産人材開発、ジョンソン・エンド・ジョンソン、日本電気(NEC)で、グローバル人材育成、次世代リーダー育成、タレントマネジメントを担当してきました。そして2024年に会社員を卒業し、HINOEの創業に至ります。

プライベートの話では、(アラフォーになるまで避け続けてきた)ゴルフが趣味になりました。自分でも驚きですが、1人で黙々と分析・改善ができ、適度に人と交流が図れるスポーツとは相性が良いみたいです。動物が好きで、保護犬の「くう太」との時間も大切にしています。

保護団体から引き受けた栃木の元野犬: くう太(2歳・♂)

外向型のふりをして生きる

突然ですが、皆さんは外向的ですか?それとも内向的でしょうか?
国語辞典によると、外向は「性格が積極的で、社交的な傾向にあること」、内向は「心のはたらきが、自分の内面にむかうこと」とされていました。

なぜ同じ人間でも、物事に向き合う態度・受け止め方・好みがここまで異なるのでしょうか。刺激に近づいて行こうとする子供と、刺激から遠ざかろうとする子供。エネルギーが切れている時に誰かとの交流を望む人、エネルギーが切れているからこそ1人になりたい人。私は静かな時間が必要な人間であり、刺激から遠ざかるタイプの子供でした

幼少期・10代の頃から私のことを知っている方と、社会人になってから出会った方とで、矢本の性格は真反対に映っているかもしれません。

幼少期・10代の頃から私のことを知っている方は、矢本を "大人しい"、"人見知り"、"真面目"と表現するかもしれません。臆病で、日陰を好み、体育会系のノリが苦手な、静かな少年でした。

クリスマスにサンタクロースに希望した品は、双眼鏡・顕微鏡・天体望遠鏡といった、離れた場所で1人になって物事を "観察" できるアイテム。同級生が公園で野球をやっている時に、私は裏庭で植物片を採取し、細胞の動きを観察していました。"サンタ" (父親) はバットとグローブを送りたかったことでしょう。

その一方で、社会人になってからは、矢本を "好奇心旺盛"、"輪の中心にいる"、"決断力がある"、と表現してくださる方がいます。数十人~数百人の前でワークショップを行い、時にイベントの司会を行う様は、両親には想像ができない姿だと思います。

欧米諸国では勿論のこと、日本においても、外向的で在ることは良い印象に繋がることが多いのではないでしょうか。快活でエネルギッシュ、リーダーシップがあり、コミュニケーション能力も高く、勇敢且つ大胆に意思決定を行い、人・組織をリードする存在。ビジネスで成功する上で、そのようなペルソナ(仮面)に自身を寄せていくことは、合理的な選択とも言えます

また警察官である両親からは、「損得勘定を持つな」「正しく生きろ」と言われ育ちましたが、ビジネスの世界では「損は掴むな」「うまく生きろ」と言われているように感じます。マーケティングにしても営業にしても、損得勘定を持たずしてどのように競争に勝つのか、社会や組織に適応していく中でジレンマを抱えながら生きてきたように思います。

HINOEの由来

そんな中、2024年4月11日に株式会社HINOEが産声をあげました。社名のHINOEは、「丙(ひのえ)」を意味します。元々は古代中国で時間と空間を表すために使用した数詞・十干の第3位に由来し、(漢字の成り立ちから)芽が出て葉が広がった状態、五行の太陽、火の兄を表します。

様々な気質・性格を持った方が "自分ならでは" のリーダーシップを発揮し、DE&I 支援の中で、多様性に求心力を齎す太陽のような存在になること。とりわけ、内向型のリーダーシップ開発支援を通じて、これからの時代を拓くリーダーを陽の方向へ(ひのへ)導き、その萌芽・可能性の解放に立ち会うことを使命に、名付けました。

HINOEが叶えたいこと

外向的であることの "利点" に触れましたが、内向的であることの良さとは何なのか。内向型は陰キャで元気がなく、人付き合いが苦手で、進んで挨拶をすることもない、コミュ障のオタクなのでしょうか。営業のような前にでる仕事やリーダーには向いておらず、技術職やサポート業務に向いている人なのでしょうか。世の中の "外向" と"内向" に関する認知には、未だ大いなる誤解が残っているように思えてなりません。

外向と内向は、白か黒かの二元論的なカテゴリーではなく、脳の新皮質の特定領域における覚醒レベルの違い(度合い)であると言われています。一般的に外向は報酬を求め、内向は罰を避けると言われていますが、内向は上述の覚醒レベルが高いので、刺激から身を置き、静かな時間を求めるとされています。(自分の価値を最大にするハーバードの心理学講義;ブライアン・R・リトル 著)

HINOEの関心は、気質や性格を如何に「経営インパクト」に繋げるかであり、外向であれ内向であれ、「自分ならではのリーダーシップを発揮する」という意味で、目的は同じであると考えています。

経営インパクトに繋がるのであれば、どのような戦術を取っても構わない。但し、内向的な人が外向的な人の戦術を模倣し、外向的な人と同じ土俵で戦うことは推奨しません。同時に、内向的であることを免罪符に、コンフォートゾーンに滞留することにも異を唱えます。

勇気は伴いますが、内向の持ち味を活かした関わりは、強く、美しく、オーセンティックなもの。必ずしも社会的に望ましいとされているペルソナを演じる必要はないのです。

組織と個人の陽を灯し、「夜明け」に立ち会う。
HINOEのミッションであり、これから皆さんと共に抱きたい志です。

陽のあたる場所は、外向的な人だけの住処ではありません。組織や人が殻を破り、陽のあたる場所で、性格や気質を超えた "関わり" や "内包" が見られ、ホンモノが世界を変える時代。後世でも謳われるような、強く、美しく、オーセンティックな世界の「夜明け」に立ち会います。

どんな方に読んでもらいたいか

最後になりましたが、ここまで読み進めていただき、本当にありがとうございます。こちらのNoteでは、1)人の性格・気質・態度が経営インパクトに与える影響 2)内向型が効果的なリーダーシップを発揮するためのヒント 3)株式会社HINOEの活動紹介 を中心に、週1回のペースで発信します。

外向型を演じる内向型のビジネスパーソン、生きやすさのヒントを探されている内向的な方、多様性に富む部下をマネジメントされている管理職の方、次世代リーダーの発掘・育成に力を入れられている人事担当の方など、ぜひ気軽にフォローいただけますと幸いです。

まだまだ駆け出しではありますが、組織や人の持つ可能性を解放し、"自分ならでは" の持ち味を活かして社会で活躍される方の背中を押して参ります。


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