私の狭い世界
私はどれ程のものなのだろう。
私を必要としてくれる人はいるの?私を愛してくれる人はいるの?
私の狭い世界では見つけられない。
私はただ私の狭い世界から、外の世界が流れていくのを眺めているだけ。
なんの感情も持たなくて、ただ眺めているだけ。
外の世界のことなんて私にはどうでもよくて、ただ私のことを見てほしくて。
だけど私は手を伸ばさない。私は私の世界で生きているから。
私の世界は狭くて、寂しくて、何もないけれど、傷つくことはない。
人と人がつながる時は傷ついてしまうから。
私はただそれが怖くて、私の世界で生きている。
何もない、ただ何もなく流れていく私の世界。
このまま死んでいく自分、それは、怖い。
誰かが手を差し伸べてくれないかと、こころから望んでいるけど。
その誰かは、私の世界では現れない。
たまたま何かの気まぐれで、何かの拍子で、外の世界にでた。
本当は気まぐれでもなく、何かの拍子でもなく、助けてって言いたかったのかもしれない。
外の世界では、たくさん傷ついた。
けどそれだけじゃなくて、少しだけど、温かいものもくれた。
その温かいものは、涙が出る程温かかった。
私の世界から抜け出してみようと思った。
今はまだ全身を外の世界に投げ出すのは怖いけれど、傷つくのは怖いけれど、
それ程、温かいものはとても温かかった。
私の狭い世界。狭くて、何もなくて、寂しくて、傷つかない世界。
私は私の世界を出て、広い外の世界に出る。
とても怖い。たくさん傷つくかもしれない。
それでも、それだけじゃないことを知ってしまったから。
私は私の狭い世界から、広い世界へ飛び出そうと決めた。
さようなら、私の狭い世界。