だって可愛いから!
夏休みが終わった。
部活を頑張った奴らは日焼けで真っ黒になり、塾で頑張った奴らは塾のテストの点数の話をしたいたり、夏のオタクの祭典とやらに行っていた奴らはその思い出話に夢中だ。
俺はというと、特に話したい奴がいる訳でもなく一人自分の席でぼーっとしている。
俺はどのグループにも属さない、孤高の一匹狼…というわけではない。
属さないではなく、属せないのだ。
特別部活に熱い思いがあるわけでもなく、勉強熱心というわけでもなく、オタク文化にもあまり興味がない。
ただ広く浅く、満遍なく知