「真面目さ」という武器|一見地味な性質が、トップコンサルタントになれた秘訣だったかもしれない。
これまでに私は、高いスキルや才能を持つコンサルタントに数多く出会ってきました。
コミュニケーション能力が高く、プレゼンテーションもうまい。
自信に満ち溢れ、スーツをビシッと着こなし、身のこなしも華麗。
名実共に、トップコンサルタントの方々です。
一方の私はというと…
トップコンサルタントとしての実績を保有し続けているとはいえ、
昔から勉強があまり得意ではなく、
プレゼンテーションが飛び抜けてうまいわけでもなく、
根っから明るくもない上に、人見知りな性格。
これだけ聞くと、トップコンサルタントとは程遠い感じがしますよね(笑)
でもこんな私が、華々しいトップコンサルタントのみなさんと肩を並べて仕事をすることが出来ているのは、
根底にある「真面目」な性格のおかげだと思っています。
真面目さの根底にあるもの
真面目を通り越して、「クソ真面目」。
私の、唯一にして、最大の武器。
この一見地味な性格が、私を強くしてくれました。
この業界に入り、早いもので13年になりますが、今でもお客様との面談の後は、
「あの時の伝え方、少し分かりにくかったかな…」
「あの時のお客様の表情、100%納得されていなかったかもしれないなぁ…」
と、一人で反省会をします(笑)
また、面談をさせて頂く前には、
「お客様からどんな相談を受けるか分からない。これも…あ、あれも用意をしておかなければ!」
と、様々な会話を想定し、準備をします。
この私の「真面目さ」は一体どこから来ているのか…
それは「自信の無さ」から来ているのだと思います。
自信が無いから、準備する。
自信が無いから、誰よりも数をこなす。
自信が無いから、一時の結果に安心することなく、継続し続ける。
会社員の頃は、多少コミュニケーションが苦手でも、成果が出なくても、毎月お給料を頂くことができました。
でもフルコミッションで、自ら経営者として生きる世界に足を踏み入れた以上、「自信が無い」で終わらせては、生き抜くことはできません。
「自分の自信の無さととことん向き合い、それを克服していくしかないんだ」
そう覚悟を決めた瞬間、心のスイッチが入ったように思います。
それ以来、自分と真正面から向き合い、真面目さという武器を持ってして、日々自分の限界を突破し続けて、あっという間に13年が経ちました。
とはいえ、以前に比べると今は、自分をあるがままに受け入れ、等身大で仕事ができるようになってきたように感じています。
これもひとえに、お客様の存在のおかげです。
自信の無さこそ、成功の種
私のお客様はほぼ、経営者です。
こちらが虚勢を張ったり、弱みを見せまいと振る舞ったところで、百戦錬磨の経営者の皆さんには、すぐに見抜かれてしまう。
だったら、ありのままの自分で、真っ直ぐに勝負するしかない。
そんなことを、お客様から教わった気がします。
加えて、ご自身の「自信の無さ」をプラスに変えて、素晴らしい経営をされている方にもたくさんお会いしてきました。
「僕は慎重な性格で、いわゆるチャレンジングな社長ではない。根はネガティブだと思う」
とおっしゃりつつも、手堅い定期収入ビジネスを確立され、毎年昨対120%以上の売上成長率で、会社の財務状況もよく、次期社長を任せられる方もしっかり育っている。
「自信の無さや慎重さは、決して悪いことではない。プラスに変換できさえすれば、むしろ、成功するための重要な要素になる」
この気づきが、私に大きな自信をくれました。
真面目にコツコツ、長いお付き合いを
私が仕事をする上で大切にしていることは「お客様の利益の最大化」です。
私の成績が上がっても、お客様の利益に繋がっていなければ、意味がない。
この考え方は、今も昔も変わりません。
このような話をすると、
「日野さんは、変わらないね。本当に真面目な人だね」と半ば呆れ気味におっしゃるお客様もおられますが(笑)
私はこの「真面目さ」という自分の強みを、これからも大切にし続けていきたい。
不安定で先が見通せない世の中、今は好調でも、数ヶ月後、数年後、お客様の会社に何が起こるか、誰も知る由はありません。
もしも会社が傾いて倒産してしまうことがあれば、経営者、社員の方、そのご家族といった多くの皆さんが路頭に迷うことになる。
私には、お客様をそんな目に合わせない絶対的な責任があります。
それくらいの覚悟を持って、お客様の人生に伴走しているつもりです。
お客様をお金の悩みから解放し、今後も豊かな人生を歩んでいただけるよう、
一見地味とも思える「真面目さ」を大切に、これからも仕事に向き合っていきたいと思います。