上下関係や雇用関係ではなく、AIRチームで勝ちにいく
一人では乗り越えられない壁も、各分野のプロフェッショナルが力を合わせれば突破できる。多様な専門知識と経験が融合することで、複雑な課題も解決への道が開かれるのです。
しかし、固定のメンバーで継続的に活動したり、スタッフを雇用するのは、私らしくはありません。
なぜなら、私は「より精度の高い提供価値」を追求しているからです。状況に応じて柔軟に形を変えながら、常に最大限のパフォーマンスを発揮するために、ベストな選択をする。そうやって、お客様が抱える課題に挑戦する。それこそが、私らしいスタイル。
そこで選択したのが「AIRチーム」です。
プロジェクトごとに上下関係のないチームを編成し、目標を達成したら解散する。各々の強みを最大限に活かしたこのスタイルで、お客様に最高の価値を提供し、喜んでいただくことをめざしています。
…ということで、今回は、
「上下関係や雇用関係ではなく、AIRチームで勝ちにいく」
これをテーマに、お話していきたいと思います。
AIRチームの強みは、プロのスキルと柔軟性
ストレスフリーで win-winな関係性を追求する中で、AIRチームこそがその究極の形ではないかと考えています。
経営者支援には、多角的な知識やスキルが必要不可欠です。しかし、一人ですべてをカバーするのは正直なところ難しい。
そこで、会計士、弁護士、税理士など、各分野のプロフェッショナルを集め、個々の強みを結集してひとつのビジョンに向かってチームを編成します。そして、目標が達成されたら解散。別の課題が浮上した時は、その課題の本質に合わせて再びプロフェッショナルを集結させ、達成したらまた解散。
この繰り返しが、ストレスフリーな環境を作り出し、同時に自分自身の学びにもつながっていると感じています。
正直なところ、みんなで同じスピードで成長していくというのは、とても難しいことです。特に雇用関係や上下関係があれば、対等な関係にはなりにくい。そうすると、その時の顧客課題解決にベストな状態で挑むというのも、場合によっては難しくなってしまうのです。
しかし、AIRチームなら、いつでも集まれ、それでいて個々が自立している。だからこそ、他の誰よりも高い品質を追求することができるのです。
AIRチームの柔軟性は、私が追求する自由な生き方と調和しています。人生六分野のバランスを整えながら、経済的な余裕と心の豊かさを同時に追求できるのです。
これが、私の今のスタイル、AIRチームなのです。
自己成長と信頼がAIRチームの背骨
固定チームのメリット・デメリット
同じチームで長期間活動することの良さは、メンバー間の絆が深まっていくことにあります。
お互いの足りない部分を補い合いながら切磋琢磨し、スキルを高め合えるのです。こうした経験を重ねることで、チームの一体感が生まれ、共通のビジョンを中心とした結束力が強まります。
しかし、この絆がもたらす安心感には落とし穴もあります。例えば、メンバー間で馴れ合いが生じたり、特定の能力のある人に仕事が集中しすぎたりする可能性があります。これらはチームの成長を妨げるデメリットとなりかねません。
さらに、雇用関係を伴うチームの場合、リーダーはスタッフの生活を支えるため、常に売上を上げなければならないというプレッシャーにさらされます。
AIRチームで活動することで、これらのマイナス面を解消できます。つまり、自己成長とお客様の満足を最優先に考えて活動できるのです。
AIRチームの真髄
AIRチームを成功させるために最も大切なのは、信頼関係です。
弁護士や税理士などのプロフェッショナルは、通常、多くのタスクを抱えて非常に忙しい状況にあります。そんな中、外部からの依頼や打診が来ても、普通なら後回しにされてしまうでしょう。「今は仕事が山積みで忙しいから待ってほしい」と言われたら、それで終わりです。
では、どうすればいいのか。答えは明確です。プロフェッショナルにとって優先順位の高い仕事になればいいのです。
「以前、良い仕事をさせてもらったから優先させよう」「日野の仕事は面白いから最初にやろう」といった具合に、私から言われたら動かざるを得ない、そんな状況を作り出すことこそが、AIRチームの真髄なのです。
単に品質が高いだけではダメ。一緒に仕事をしてくれるだけでもダメ。同じタイミングで同じ仕事をしてくれる、それが極めて重要です。
そして、知的資産、人的資産、金銭的資産、これらを相手に提供することで、私のことを支えてくれる、助けてくれる。それが本質的なAIRチームの姿なのです。
ありがたいことに、今の私には、信頼してくれて、仕事を一緒にしてくれるプロフェッショナルがたくさんいます。だからこそ、お客様の課題解決のために全力を尽くすことができているのです。
トライ&エラーで常に最善を見つけること
最初はもちろん失敗もありました。
各分野のプロの方々が力を合わせてくれても、時にはお客様との相性が今ひとつだったり、思わぬトラブルが起きたりすることもありました。
チームのメンバーも実に様々です。長年のお付き合いで「この案件ならこの弁護士さん」とすぐに頭に浮かぶ方もいれば、常に新しい専門家とチームを組む必要がある分野もあります。
専門外のことは、その道のベテランの方々にお任せするのが一番だというのは、皆さんも感じていることだと思います。ただ、一度チームを組んだからといって、ずっとその関係が続くわけでもありません。何より大切なのは、お客様に喜んでいただくこと。
だからこそ、お客様一人ひとりに合わせて、最適なチームづくりを心がけています。
私自身も、チームに招かれる立場で失敗を経験したことがあります。また、お客様との相性が合わないケースもありました。これらの経験から、私も常に選ばれる側なんだなと実感しています。
だからこそ、もっと成長したい、もっと高みをめざしたいという気持ちが湧いてくるんです。お客様のニーズも日々進化していきますからね。自分自身も、そしてチーム全体も、常に新鮮な気持ちで前に進んでいかないと、お客様の悩みに寄り添うことはできません。
つまり、AIRチームがうまくいくかどうかは、メンバー一人ひとりが成長し続けられるかにかかっているんです。
「勝つべくして勝つ」チームをつくるために
AIRチームを継続し、発展させていくためには、常に成長し進化をし続ける必要があります。
常にアンテナを張り巡らせ、より優れた人材を見出し、新しい人と試験的に協働して刺激を受けることが大切です。ある分野でより高いレベルのプロフェッショナルを見つけたら、その領域の仕事をその人に任せてみる。そうやって好循環を生み出すよう努めています。
出会いと別れを繰り返しながら、常に最善を追求し、勝つべくして勝つ。
絶え間なく進化を続けながらも、強くしなやかに、勝利するチームでお客様の課題解決に挑戦する。
これこそが、私が大切にしているAIRチームの本質です。