私の人生を大きく変えた、外資系生命保険会社からのスカウトの話。
今回は、「外資系生命保険会社に入社するきっかけとなったスカウト」についてお話したいと思います。
時は遡り、私が35〜6歳の頃。
当時、IT会社の営業マンとして働いていた私に、ある日突然、見知らぬ人から電話がかかってきました。
いわゆる、スカウト(ヘッドハンティング)です。
当時の私は、外資系生命保険会社のコンサルタントに対して、あまり良いイメージを持っていませんでした。
正直なところ「いきなり電話してきて、なんだこの人。胡散臭いなぁ、怪しいなぁ…」というのが第一印象。
ただ、せっかくなので一度会ってみようと思い、面談させて頂いたNさん(スカウトの方)との出会いが、その後の私の人生を大きく変えることになりました。
初めて受けた、コンサルティング
現在の私の仕事は、お客様への「コンサルティング」ですが、今思えばNさんのスカウトもまさに、「コンサルティング」でした。
「こちらの方が稼げますよ」「この仕事は自由でいいですよ」
といった甘い話を並べ立て、私を誘導することは一切なく、本質的なことを教えてくれて、質問を通じて「私自身に気づかせる機会」をたくさん与えてくれました。
Nさんとお話することで、
「自分がどのような人生を送りたいのか」
「そのために、どのような選択肢を取ることがベストなのか」
次第に自分の中で整理がついていった感覚です。
私は基本的にビビリと言いますか…(笑)「石橋を叩いて渡る」性格なので、転職を決めるまでには約1年かかりましたが、
Nさんのおかげで、自分自身がしっかりと納得した上で、意思決定することができました。
Nさんからの問題提起によって、見えたこと
Nさんのスカウトは、何がそんなにすごかったのか。
まず「問題提起してくれた」ということが大きかったです。
Nさんに出会うまでの自分は、当時の仕事や自分が置かれた状況に対して、大きな問題意識や疑問を持っていませんでした。
「結果も作れているし、会社から評価もされている。もちろん、自分が思う100%完璧な状況ではないにせよ、満足している」
と思っていた。
でも、Nさんとお話をする中で、
「自分は本当は、今とは違う生き方や仕事の仕方を望んでいる」
ことに気づきました。
会社のビジョン、方針、目標が各部門に落とし込まれ、そこから自分の目標(ノルマ)が決まり、私は営業マンとしてそれを達成する。
数字を達成するために、お客様があまり必要性を感じていなくても、多少無理して売ることもありましたし、「営業とはそういうものだ」と思っていました。
でも、自分の状況を、初めて俯瞰して見た時に、
「あれ?これは、自分が本当に望むものではないかもしれない」
と気づいたのです。
「私はもっと、本当の意味で、お客様のお役に立てる仕事がしたい。
自分の数字やノルマ達成の為に売るのではなく、お客様の立場にたち、お客様がベストな選択ができるよう支援する仕事がしたい」
と。
Nさんからは常々、「私達の仕事は、販売代理ではなく購買代理だ。それが、私達コンサルタントの仕事だ」と教わってきましたが、
「コンサルタントこそが、私が求める仕事のやり方だ」ということが、次第に腑に落ちていきました。
給与所得者と事業所得者の違い
また、Nさんの話の中で印象に残っているのが「給与所得者」と「事業所得者」の違いについて。
当時の私は、会社員で、当然給与所得者でした。
会社と雇用契約を結び、私は自分の時間を会社に捧げて、その対価としてお給料をもらう。
その働き方しか知らなかった私は、Nさんから「事業所得者」についてのレクチャーを受けても、最初は理解できませんでした。
それでも、何度も質問しながら、少しずつその意味がわかるようになっていきました。
(事業所得者と給与所得者の違いについては、別途また記事にしますね)
事業所得者は、会社と雇用契約を結んで仕事をするわけではなく、独立した存在。
ですから、いつ、どこで働くかも自由、誰と関わるかも自由、全て自分で決めることができます。
チームに所属しているとはいえ「出世」という概念はありません。
会社員時代に体験した縦社会、出世競争も無い。
もちろん全て自己責任、結果が全てなので、お給料の保証はありませんが、
「この自由な生き方こそ、B型で自己中な性格の私に合っている」と思うようになりました。
憧れる存在を見せてくれた
Nさんからされた質問の中で、極めつけがこちら。
「今の会社の中で、魅力的な人はいますか?日野さんが、めざしたいと思う人はいますか?」
そう言われたときに、ハッと気づきました。
「そういえば、そんな存在が周囲には一人もいない…」
と。
もちろん、当時の仲間も上司も良い方々ばかりで、楽しく働くことができていました。
でも、「自分を高めるためのモチベーションになる憧れる存在」はいないということに、気づかされたのです。
その後私は、Nさんにあるお願いをしてみました。
「今の会社には、めざす存在はいない。そちらに転職したら、そのような存在となる人と出会い高めあえるというなら、業界に転職して1〜2年目の、まさに営業マンからコンサルタントへと成長している、自分のロールモデルとなる人に、会わせてもらいたい。そして、私にコンサルティングをしてもらいたい」
と。
そこで紹介して頂いたのが、今も最も尊敬する仲間の一人、N.Tさんでした(上司とNが一緒なのでN.Tに)
私の前に颯爽とあらわれた瞬間から「あぁ…この人は違う」と思いました。
自信に満ち溢れていて、終始華麗な立ち振る舞いで、私に無いものをたくさん持っていた。
話をするうちに、私は一気に彼のファンになってしまいました。
実際に私がこの業界に転職し、厳しい上司の元で心が折れそうになっていた時も、
「確かに上司の言葉は厳しいけれど、こういう考え方もあるんじゃないかな」
「日野さん、諦めたらあかんよ、やめたらあかんよ」
とずっと励まし、気にかけ続けてくれました。
辛い時、ぐっと踏み留まることができた背景には、彼の存在がとても大きかったと思います。
コンサルタントの仕事の意義を、伝え続けていく
お客様に本当の意味でお役に立つ仕事ができて、
敷かれたレールの上を歩くのではなく、自由に自分の人生を創り出していけて、
素晴らしいチームの仲間と共に、自分も成長していける。
こんな恵まれた環境にいるのだから、例え辛いことが続いても、自分はもっともっと努力して、必ずお客様に喜ばれるコンサルタントになっていくんだ
そのような気持ちが人一倍強かったのは、スカウトのときに受けたNさんからのコンサルティングが根底にあったから。
現在は私も、チームをマネジメントする立場になりましたが「この業界に入ってよかった、コンサルタントの仕事についてよかった」と、一人でも多くのコンサルタントが実感できるように、日々、仲間と向き合っていきたいと思います。
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