見出し画像

創作リレー第10回「プレゼントタウン」の振り返り

前編のAI画像生成の奮闘記とリレーの感想は全文公開!
後編がストーリーまとめ(限定公開)になっています。

メンバーシップ内「触れ合うプラン」「包み込むプラン」の掲示板で行っている創作リレー。

第10回が終わったので、今回もテーマ画像の試行錯誤や感想をとまとめてみようと思います。

【こんな感じでやってます】
・月のはじめに掲示板にてテーマとなるタイトルと画像を発表します
・新規コメント欄にて前の人からバトンを繋ぐように続きのストーリーを書いてみて下さい
・コメントに返信の形で感想を書いたり、交流するのも大歓迎です
・最終的に出来上がった物語を限定noteにてまとめます

第10回のテーマは「プレゼントタウン」というお題でした。
12月ということでクリスマスにちなんで思いついたお題。
テーマを決めるときは、まずお題になるような画像を作ってみてから、なんとなくこんなストーリーにしようかなぁなんて書き始めることが多いのですが、今回は最初のくだりがさらさらと書けたので、その光景を思い浮かべるように画像を作ってみました。

【入力したワード】
大きな工場でいろいろなプレゼントを包む作業をしている人々。
クリスマス 工場 プレゼント 梱包

まずはシンプルにいってみよう。さてどんな画像ができるかな?


おー!っぽいぽい!いきなりそれっぽいのができた。まさにこんな感じのイメージを思い描いてたの。いいぞいいぞ。


うーん、これもいいけどちょっとサンタっぽかったりケンタッキーっぽい人もいるな...。右の人サンダースさんじゃないですよね…?
イメージとしてはもうすこし工場っぽい感じがいい。


むむ、なんか急にIKEAのクリスマスセール前日、スタッフ大忙し!みたいになった。確かに工場っぽいけど、もうちょっとファンタジー要素があってほしいなぁ。(言いたい放題)

画像を見ると「もっとこんな感じ」というイメージがだんだんと言語化できるようになってくる。今回AIさんといい感じにイメージがマッチしている気がするぞ!

ちょっと文言を足してみよう。

【入力したワード】
大きな工場でいろいろなプレゼントを包む作業をしている人々。ファンタジーな世界で妖精が働いている。
クリスマス 工場 プレゼント 梱包 妖精 ファンタジー

妖精さん要素を足してみたけど、どうだろう...。妖精感(って何)、AIさんとマッチするかしら...。テイストボタンも色々追加して生成!


おぉ...かなり妖精。羽が生えた。
でもすでに書き出した最初の文章の主人公を男性にしてしまったので、これだとちょっと違ってきちゃうなぁ...。あっ、そういえば男ってどこにも書いてないじゃん。完全に自分のせいである。


うーん、IKEAではなくなったけど今度はクリスマスフェア前日のデパコスの亡霊たちって感じだな...。惜しい...!


おっなかなかいい感じ。クリパ準備中のホグワーツかな?
最初の画像とこれのいいとこ取りみたいな画像を作り出したいところ。

もう一息!

【入力したワード】
大きな工場でいろいろなプレゼントを包む作業をしている人々。ファンタジーな世界で妖精が働いている。妖精は男性も女性もいる。棚からおもちゃを探したり忙しそうに働いている。
クリスマス 工場 プレゼント 梱包 妖精 ファンタジー

こんな感じでどうだ!


妖精さん、巨大化した。綺麗だしファンタジーだけどこれまた惜しい。でもそれ以外のディティールはすごく思い描いていたイメージに近い!


いきなり毛色が変わった。これもこれでいいけど、こうなると主人公ははやり女性に変えるべきか...?
あとちょっと顔が怖い。楽しそうなのになぜか怖い...。どこの国かはわからぬがなんとなく原住民感あるな…。


あぁ〜これが暫定一位かもしれない。これにして主人公を女の子に書き換える案が一番しっくりきそうな気がしてきた。

最後に主人公が男の子案を捨て切れず「青年」というワードを足して生成。
ラストチャンス!


きたー!これだー!
工場っぽくて、でもちょっとわくわくするような感じ。まさにこんなイメージ。

というわけで、今回はかなりスムーズに頭で描いていたような画像に辿り着けてお題画像が決定。
画像生成、ちょっと上達したかもしれない。ふふふ。
10回目にしてやっとコツがわかってきたかもしれないぞ。


そして一ヶ月でできあがったショートストーリー。
今回はとても壮大かつ夢と愛に溢れた楽しいお話になりました。文字数にして約10,000字の超大作!
ファンタジーの中に現代社会にも通ずるような人の気持ちの揺れ動きや仕事、役割への向き合い方などが盛り込まれていて、しょんぼりした時に読み返したくなるような物語になったなぁと思います。
参加いただき、ありがとうございました!

そんなわけで、最終的にできあがった「プレゼントタウン」のストーリーをこちらにまとめます。
引き続き、一緒に遊んでいただけるメンバーを大募集しております^^



「プレゼントタウン」


「はい、次!えーと?はいはい、シンデレラ変身セットね。もう何個目だよ...こりゃ今日中にオモチャタウンに追加発注だな...」

ここはプレゼントタウン。
イルミネーションで華やかに彩られた他の街では、楽しそうにクリスマスを待ち侘びる人々がいる中、毎年この街の12月は大忙しだ。

年に一度の大仕事。世界中から届く手紙を開いて、希望のプレゼントを梱包し隣町のサンタクロースタウンに出荷する。
ブラックフライデーなんて比じゃないくらい朝から晩までプレゼントの準備で街の人はてんやわんや。

あぁ...なんで僕はこの街に生まれてしまったんだろう。
みんながプレゼントを楽しみにしている中、毎年あくせく働いて、もちろんプレゼントなんてもらったことはない。
親や上の世代の住民は、だんだんとこの街に誇りを持てるようになるなんて言うけれど、正直そんな気持ちになれる日が来るなんて全く想像できない。

どうせならサンタクロースタウンに生まれた方がまだよかった。
プレゼントを運んでいろいろな街に行けるし、どんな人に届くのかも見ることができる。大体の人は眠っているらしいけど。
僕はこの街でひたすら手紙を開いて、プレゼントを準備するだけだ。

本日何度目かのシンデレラセットを包み終え、うんざりしながらも次の手紙を開く。
上質な便箋に丁寧に綴られた文字。
僕はそれを読んで、流れ作業の手が止まった。

ここから先は

8,988字 / 1画像

■どんなメンバーシップか 主にヒノマガジンの読める範囲を広げるためのメンバーシップです。 メンバーシ…

触れ合うプラン

¥1,000 / 月
初月無料

包み込むプラン

¥2,980 / 月

サポート、嬉しいです。小躍りして喜びます^^ いただいたサポートで銭湯と周辺にある居酒屋さんに行って、素敵なお店を紹介する記事を書きます。♨🍺♨