【風呂酒日和9-1】 仙石湯(せんごくゆ)
【風呂酒日和(フロサケびより)】
どこかで銭湯を見つけると、つい寄り道したくなる。
銭湯から出ると、つい一杯飲みたくなる。
そんな私がふらりと立ち寄った、心と体とお腹を満たす、銭湯と居酒屋を勝手にまとめたマガジン。
京王線「幡ヶ谷」駅から徒歩3分。
商店街を歩いていくと見えてくる、レトロなマンションの1階にあるのが仙石湯だ。
入口や靴箱から老舗の気配を感じつつも、ワックスでピカピカに磨かれた綺麗な床が目に入る。
靴を脱ぎ、中に入る扉を開けようとして一瞬立ち止まった。
男性のピクトグラム。
あぶない、こちらは男湯だった。
どうやらここも、入口から男女が分かれているタイプのようだ。
もう一方の女湯のスライド扉を開けると左の頭上から明瞭な声が聞こえる。
「こんばんわ〜いらっしゃいませ。」
見上げるとそこには綺麗なお姉さん。
マスクをしていて詳しい顔立ちや年齢はよくわからないが、髪型や服装、声色でかなり若いことがうかがえる。
銭湯の番台にいるのは大体おじちゃんかおばちゃんという勝手な先入観を持っていた私は、ちょっとびっくりしながらも、貸しタオル代と入浴料を払う。貸しタオルは20円だ。
年齢不詳の美人店主に「シャンプーやボディソープなどは中にご用意がありませんが大丈夫ですか?」と聞かれ、ヘラヘラとうなずく。
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