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ヒノトリ旅日記6 〜カッパドキアからイスタンブールへ〜

起きた。起きれたぞ...!
仮眠くらいの時間だったがなんとか起きて準備開始。
トリちゃんはもう、目を瞑ったまま着替えようとのそのそしている。非常用電源でかろうじて動いてるけど主電源落ちてるみたいな状態。

ホテルにお迎えのバスが来て、車内に乗り込むとドライバーの人から不織布のリュックを渡される。中身はパックのドリンクとプリッツ、ブラウニーなど。朝ごはんということだろうか。
そして出発はしたのものの、なんだかちょっと様子がおかしい。車がどこか途中で止まっている。

どうしたんだろう。
早朝にも関わらずエージェントの人からも連絡がきた。「風が強くてもしかすると飛ばないかも」とのこと。

「青い旗にならないと飛べない」

送られてきたURLを見ると、画面には小さな赤い旗が表示されている。

私よりもかなり気だるそうに起きたトリちゃんは、飛ぶかどうか心配をすることもなく車の中ですやすやと眠っている。
寝顔から「起きてたからって状況は変わらん。そん時はそん時だ」という気概すら感じられて、さすがだぜなんて思う。つくづく私って心配性というかハラハラしがち。


熱気球に乗りながら日の出を見る予定だったけど、若干空が白んできた。うーん、これは「残念でしたー」コースかな。

ドライバーの人からは特に何も言われず、状況が全くわからないまま車内でずっと待機しているので、なんだか捕虜みたいな気分。。
30分程そうしていると、車が再び動き出した。もう一度さっきのサイトを開いてみると旗の色が緑に変わっている。
お...!これは...!?

バスの人にもよるかもしれないが、こんな感じで全く状況を知らされないというパターンもあると思うので、URLここに貼っておきます。

同じように使えるかはわからないが、誰かのためになったら嬉しい。そしてこれを送ってくれたエージェントの人につくづく感謝。ほんと昨日からずっとホスピタリティが素晴らしすぎる。
前回の記事に詳しく書いているので、カッパドキアに行く方はよかったらチェックしてみてください。


しばらくして、車はただっぴろい平野のようなところに到着。すぐ近くに大きな熱気球が何個も横たわっていて出発の準備をしている。
飛ぶっぽい!やった!!

火を入れられてどんどん膨らんでいく気球。いろんな柄があってとってもカラフル。
バスを降り一緒に乗っていた人たちと、もう一団体くらいでカゴに乗り込む。すごい…顔が熱くなるくらい近くでゴーゴーと燃え盛っている。

「あったかいねぇ。たのしみ〜」

カゴがちょっと浮き始めたくらいでようやくトリちゃんも意識がはっきりしてきた。おはようございます。
そして気球はどんどん上に上がっていく。

無数の熱気球が飛ぶ朝のカッパドキアの景色は圧巻だった。
朝日も無事拝めて大満足。

トリちゃんはブラウニーを取り出し、カゴの中でもぐもぐ。あいかわらず自由である。1人1個ずつもらったのに、なぜかというかちゃんとというか、ブラウニーを半分私に食べさせてくれるところがトリちゃんっぽい。「いやいやここで食べるんかい」と思ってたけど、食べたら美味しい。
どうやら私もお腹減ってたみたい。そもそも私、なんでここでは食べちゃダメだろうって思ってたんだろう。


やっと地上に着いてカゴから降りると、シャンパンで乾杯タイムが始まった。スタッフの人たちが折りたたみデスクにテーブルクロスを広げ、手慣れた様子でグラスにシャンパンを注いでいく。
とはいえ朝の6時。もちろんアルコールではない。シャンメリー的な飲み物である。(乾杯の宴という名のチップ回収タイムともいう)


乾杯タイムが終わり、再びバスに乗り込みホテルへ戻る。
今日はカッパドキア最終日。夕方には空港へのピックアップのバスが来る。眠いは眠いけど最後まで楽しもうということで、まずはホテルで朝食。小さなホテルのささやかなビュッフェという感じですごくほっとする。

トリごはん(上)とヒノごはん(下


再び仮眠して、昼前に起床。
これから昨日教えてもらった野外博物館に行く。さっきと同じくらいの睡眠時間だったのに、起きるのがものすごく辛くて撃沈。頭が痛い。トリちゃんはさっきよりもしゃっきりと起きて元気そうだ。

なんとか起きてホテルを出発するも、私の頭痛とトリちゃんのトイレに行きたい切迫感が相まって、道中殺伐とした空気になる。今思うとここが最初の険悪モードだったかもしれない。
相手にあたっても仕方がないのだが、旅の疲れと寝不足、生理現象という色々が組み合わさって2人ともどんどん余裕がなくなっていく。

なんとか博物館の入口に着いて、とりいそぎトイレを探す。
すっきりしたトリちゃんの機嫌はだいぶ治ったようだったが、私はまだまだ絶不調。普段頭が痛くなることってあまりないので自分の機嫌の取り方がわからない。
そこに来て入口がわからず迷子になったもんだから、2人の雰囲気はギスギスのままだ。絶対にそこじゃないというところにずんずん進むトリちゃんにげんなりしたり、一悶着あってお互いこれじゃまずいと気づいた。ちょっと一回座ろうか。

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