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【風呂酒日和47-1】 アクアドルフィンランド
【風呂酒日和(フロサケびより)】
どこかで銭湯を見つけると、つい寄り道したくなる。
銭湯から出ると、つい一杯飲みたくなる。
そんな私がふらりと立ち寄った、心と体とお腹を満たす、銭湯と居酒屋をまとめたマガジン。
名前にカタカナが入った銭湯に行くのはゆ〜ザ中井以来だろうか。
しかも、今回は一文字どころの騒ぎではない。全てカタカナである。
その名もアクアドルフィンランド。
大丈夫かな。銭湯と書いてあるが、イルカショーをやっている愉快な水族館だったりしないだろうか。
人間が入れることを願いながら道を歩く。
角を曲がると、どーんとアクアドルフィンランドの看板が現れた。
おぉ、思った以上にアクアドルフィン。
まさかの想像の通りイルカの大きな絵が描かれていて、これは水族館か銭湯かと初見の人に聞いたら間違いなく水族館と答えるだろう。
大きめのマンションの一階部分。マンション部分の入口の方にはADLビルと書いてある。
A、D、L。アクア、ドルフィン、ランド…。なるほどなるほど。
たしかにここに住んだらと考えると住所に「アクアドルフィンランドビル204」とか書くよりは短いし良いかもしれない。
それにしても自分のマンションに銭湯ついてるの、最高だな...。
さていざランドの中へ入場だ。
自動ドアがガコガコと荒めの音を立てて開く。
左手に受付。向かいはロビー兼待合スペース。
おぉー、広い。
真ん中に楕円のテーブルと椅子。そして壁に沿って外を眺める形で椅子がずらり。ちょっとした喫茶店のようでもある。
さっそく入浴料を払って脱衣室へ。
ふむ。スタンダードな銭湯の脱衣室といった感じ。
洗面台が2つと、ドライヤーが2つ、椅子型ドライヤーや、マッサージチェア、足ツボのマシンなどが並ぶ。
ロッカーの数はなかなか多いかもしれない。
トイレに行ってから...と洗面所の隣にあった扉へ向かう。
「ねぇ、どうしました?」
ん?ちょうど浴室から出てきたであろうおばちゃんにちょっと強めに話しかけられる。
「そちら、男湯よ。トイレ?トイレはあっち。」
ぎゃ...ぎゃぴーーー
うぁあぶねーー
もうちょっとで大事故を起こすところだった。
服を着ていた私はともかく、浴室から上がったばかりで全裸のおばちゃんは、すたすたと暴挙をかましに行こうとする謎の輩に相当びっくりしたことだろう。開けていたらもれなく向こう側の殿方にもいらぬサプライズをしてしまうところだった。申し訳ない。
「すいません!ありがとうございます」と言いながら反対の端にあったトイレに向かう私。
ちょっと間取りを見渡せば向こうが男湯なのはわかるだろうに、たまにこういうアホみたいな動きをしてしまう。
気をつけなければ...。
気を取り直して身支度をして浴室へ。
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