見出し画像

【風呂酒日和5-1】 北沢湯(きたざわゆ)

【風呂酒日和(フロサケびより)とは】
どこかで銭湯を見つけると、つい寄り道したくなる。
銭湯から出ると、つい一杯飲みたくなる。
そんな私がふらりと立ち寄った、心と体とお腹を満たす銭湯と居酒屋を、勝手にまとめたマガジン。


京王線上北沢駅から徒歩5分足らず。
住宅街のひっそりとした通りに、煌々と光るコインランドリー。
横にある「北沢湯」の文字と、レトロなベンチ、和柄ののれん。

靴を脱ぎ入口を入ると、こじんまりとしたロビーと、別室のようにちょっと区切られたソファーとテレビのある休憩スペースがあった。
ちょうど小さい子がくつろいでいたのも相まって、なんだかお正月に親戚の家を訪れた時のような懐かしい気持ちになる空間だ。

受付でバスタオルと手ぬぐいのセットをもらい、さっそく中へ。
脱衣室はきゅっとした感じで、所狭しと「ザ・銭湯」なものが並ぶ。
ロッカーにちょっとした腰掛けスペース、昔ながらのドライヤーチェア、マッサージ機、ぶら下がり健康器まである。
そこはかとない昭和感とオールディーズのインストをBGMにしている空間に、なぜだかジブリの世界のようなわくわく感を覚える。

浴室への入口の前には大きめのラックがあり、リンスインシャンプーとボディソープがワンセットになったカゴが並んでいた。
どうやら持参の物がない人はこのカゴを1つ取って入場するようだ。
浴室の掃除や備品の補充がしやすいためだろうか。


カゴを持って浴室に向かったが、あまりこれを持っている人はいなかった。
どうやら持参タイプの常連さんが多いようだ。
スライド扉を開けた先はシンプルな構造で、目の前に縦に並ぶ20個ほどの洗い場と、端には2つのシャワーブース、そして奥には2つに分かれた浴槽があった。
ジャグジーとボタンを押すとボコボコするようなジェット機能がついた熱めのお湯、ぬるめの高濃度人工炭酸泉がある。炭酸泉、私の大好物だ。


壁には男湯と女湯に渡るひと続きのペンキ絵。
雄大な富士山と、手前には水面が描かれている。さながら私たちが浸っているのは河口湖か、はたまた山中湖だろうかなんて考える。

さっそく炭酸泉に浸かりたかったが、狭めのそのスペースには、既に3人ほど先客が入っていたので、先にちょっと熱めのお湯の方に浸かることにした。
熱めのお湯には1人の先客。ジャグジーに当たりながら美顔器のようなもので顔をマッサージしている。
きっと一日で1番至福のひとときであろう。
そんなことを思いながら眺めていると、炭酸泉の方から井路端会議が聞こえてくる。

【↓続きを読むには↓】
単品価格100円にて購入可能です。
メンバーシップに参加していただくと、マガジンに入っている記事(1000記事以上)が全て読めます。

ここから先は

1,560字
この記事のみ ¥ 100
期間限定!Amazon Payで支払うと抽選で
Amazonギフトカード5,000円分が当たる

サポート、嬉しいです。小躍りして喜びます^^ いただいたサポートで銭湯と周辺にある居酒屋さんに行って、素敵なお店を紹介する記事を書きます。♨🍺♨